組織によっては、スクラムチームの開発者が複数チームを兼務することがあります。たとえばAのプロダクトに半分、Bのプロダクトに半分といった具合です。 スクラムではこのような兼務を明示的には禁止していません。 ただしスクラムガイドは「やってはいけないこと」をすべて定めるようなものではなく、最低限の原則と守るべきことを述べたものに過ぎません。 したがって兼務にお墨付きを与えるものではないと理解してください。 その上で、スクラムの5つの価値基準のうちの1つである「集中」を踏まえると、複数チームの兼務は集中を阻害する要因になります。 またスクラムが土台とする「リーン思考」はフローを重視しており、兼務によってフローが阻害されることは間違いありません。 スクラムの理論以外だと、ジェラルド・ワインバーグ氏によると、2つを兼務すると20%のオーバーヘッドが生まれ、3つ兼務すると40%のオーバーヘッドが生まれる
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