2003年には、日本のS級ライセンスに相当するNIVEL IIIを日本人として初めて取得。同じ年にスペインリーグ3部のプエルタ・ボニータの監督に就任した。3部ではあるが、スペインリーグのチームを日本人、しかも30歳の女性が務めるのは異例だった。その翌年、アトレティコ・マドリードの女子を率いた年は、試合中のスタンドからこんなヤジを受けた。 「チャーハンでも炒めてろ!」 佐伯 このようなさげすむ言葉やむき出しの敵意には、すでに慣れていました。凝ったヤジだなと思ったときは、振り向いてほほ笑んだりしました。 「誰ひとり取り残さない社会」を目指したい 2004年から名門アトレティコ・マドリードで女子チームの監督などを務めた後、バレンシアを経て2008年にビジャレアルCFと契約。トップチーム以下のすべてのカテゴリーを指導した。2014年から始まった同クラブあげての指導改革をリード。全年代のスペイン代表