日本時間2024年4月24日、アメリカ航空宇宙局(NASA)の「Advanced Composite Solar Sail System」と呼ばれるミッションの超小型衛星「ACS3」が、ロケットラボの「Electron(エレクトロン)」ロケットで打ち上げられました。このミッションでは、将来のソーラーセイルに必要な技術をランドセル程度の大きさの人工衛星(12UサイズのCubeSat)に搭載し、宇宙で実証しようとしています。この技術によって、何が変わるのでしょうか?【最終更新:2024年4月24日13時台】 【▲ ソーラーセイルを展開したACS3の想像図(Credit: NASA/Aero Animation/Ben Schweighart)】 ソーラーセイルは、宇宙で広げた帆が太陽光を受けた時に発生する太陽輻射圧を推進力として利用する技術で、「宇宙ヨット」とも呼ばれます。従来の宇宙機で使われ
画像説明, ローレンス・リヴァモア国立研究所にある、レーザーの照射によって核融合を起こすターゲットチェンバー 米エネルギー省は13日、核融合エネルギー開発で画期的な進歩があったと発表した。クリーンエネルギーをほぼ無限に得られる可能性があるとして、物理学者たちが数十年にわたって追求してきた技術が実現したという。
2019年10月23日、Googleが量子超越を実現したという論文を公開し、量子コンピュータの歴史に新たな1ページが刻まれた。 「量子超越」は、量子コンピュータの歴史における大きな一歩である。Googleの研究チームは、最速のスーパーコンピュータを使っても1万年かかる問題を、Googleの53量子ビット(qubit)の量子コンピュータは10億倍速い、200秒で解けることを示したという。 今後、Googleが示した量子超越性に対して様々な角度から検証がなされていくだろう。量子超越性は、物理学及び計算科学の歴史の1ページに刻まれるべきマイルストーンである一方、量子超越性や量子コンピュータの実用化についても、様々な憶測や誤解が広まっている。 この記事では、Googleが示した量子超越性について前編と後編の2つのパートに分けて解説していく。 前編では、量子超越性を実証するための基本的な考え方、量子
脳の中の電気信号を読み取り、話しことばに変換することにアメリカの研究グループが成功し、脳の障害などによってことばが出ない人とのスムーズな意思の疎通につながる技術として注目されています。 研究グループは、脳内で出される電気信号を検知する装置を人に取り付け、数百の文章を声に出して読んでもらうことで、声に出す際に唇や舌、あごやのどを動かすのにどのような信号が関わっているかをAI=人工知能を使って詳しく解析しました。 そしてこの解析を基に脳内の信号を解読して音声に変換するコンピューターのシステムを作り試したところ、脳内の信号を基に100余りの文章を音声にすることができたということです。 文章によってはほとんどの人が正確に聞き取れたということで、研究グループは、脳の信号を読み取って文章を音声に変換することができたのは初めてだとしています。 研究グループは、現時点では限られた文章しか音声にできておらず
The GANfather: The man who’s given machines the gift of imagination イアン・グッドフェロー 人工知能に想像力を与える男 深層学習システムは何かを認識することは得意だが、何かを創り出すことは不得意だ。グッドフェロー博士が考案したGAN(競争式生成ネットワーク)は、機械に想像力を与えようとしている。 by Martin Giles2018.03.16 162 57 6 3 2014年のある夜、イアン・グッドフェロー博士は博士課程を修了したばかりの友人を祝うために、モントリオールで人気のビアパブ、レ・トロア・ブラッスールへ出かけた。そのとき、数名の友人が取り組み中のプロジェクトについてグッドフェロー博士に助言を求めてきた。コンピューターに写真を作らせる研究で困っているというのだ。 この記事はマガジン「AI Issue」に収録され
競争式生成ネットワーク、人工胚、クラウドAI——。いま、そしてこれから何年間も私たちの仕事と暮らしに影響を与えるであろう10のテクノロジーを発表する。 3D金属プリンティング DEREK BRAHNEY3Dプリンティングは数十年も前からあるテクノロジーだが、その多くは一部の愛好家やデザイナーの間で一度きりの試作品として使われているだけだった。また、プラスチック以外の材料を使った3Dプリンティングの中でも、特に金属プリンティングは非常に高コストで恐ろしく動作が遅かった。 だが今では部品製造が現実的になるほど安価で簡単になってきた。広く普及すれば、多くの製品を大量生産する方法が変わるかもしれない。 短期的には、製造業者が大量の在庫を抱え込まずにすむだろう。中古車などの交換部品などはニーズに合わせてプリントすればいいからだ。 長期的には、限られた種類の部品を大量生産する大規模工場は、顧客の要請に
The CURTA calculator is a marvel of engineering and a favorite of collectors. This video describes in detail how the CURTA Type I calculator works. (The operating principles of all the CURTA models are the same as for the Type I.) This video was created using the YACS CURTA simulator, which you can play with at https://satadorus.eu/x_ite/yacs_2_0/yacs_2_0.html
全ての通信が途絶えているため、落下も制御できない状態だが、専門家は燃え残った部分が人口密集地に墜落する可能性は極めて低いとしている。 英宇宙局の主任エンジニア、リチャード・クロウザー氏は、「これまでに制御不能の状態で地球に落下した物体と比べ、天宮1号は体積も大きく、圧力がかかって強固になっている。そのため、多数のレーダーが今回の落下を追跡することになる」と話す。
Q1. 石灰石って何?いつごろどのようにしてできたの? A1. 石灰石は、主に方解石(炭酸カルシウム・CaCO3)という鉱物から出来ている岩石です。日本列島に分布している石灰石鉱床の多くは、今から2~3億年ほど前に当時の赤道付近の海でサンゴや有孔虫など炭酸カルシウムの殻を持つ生物が礁をつくり、それが地球の地殻プレートの移動と共に西方に移動して現在の日本列島付近の海溝へ沈み込み、大陸側のプレートに衝突・付加したと考えられています。詳しくは こちら をご覧下さい。 Q2. 石灰石鉱山は日本にいくつ、またどこにあるの? A2. 日本では現在約250の石灰石鉱山が稼動しています。その生産規模は1千万トン以上の大規模な鉱山から年間数万トン以下までとさまざまですが、生産量上位の20鉱山で全国の70%程度を生産しています。生産量を県別に見ると、大分県が最も多く全国生産量の19%を占めており2位以下は山口
ロボットは意識を持てるのか 人工知能(AI)が社会に与える影響を議論する上で、常についてまわる疑問に「ロボットは意識を持つようになるのか」というものがある。 私自身は、もともと脳から意識がどうやって生まれてくるのかを研究してきた。私が意識研究に没頭してきた20年間ほどの間に、神経科学の観点からはかなり意識の理解は進んだと思う。 しかしながら、ロボットやAIといった工学的な研究分野でも意識と関連の深い研究は行なわれてきていた。ただ、分野が少し違うだけで、研究者同士は実はあまり理解できていない状況にある。 私がイギリスの大学を辞めて日本に帰ってきて立ち上げたベンチャー「株式会社アラヤ」では、AIの技術を集結して「人工意識」を作ろうとしている。かなり無謀な試みに思えるかもしれない。 だが、戦略を詳しく話すと、それほど突飛なことでもないと納得してくれる人たちもいる。現在ではCRESTという国のプロ
炭素原子が正六角形に連なるように平面上に広がる「グラフェン」は、地球上で最も高い強度を持つ物質で、圧倒的な軽さで高い強度を持たせる構造体を実現できるのではないかと期待されている夢の材料です。しかし、2次元的な構造をとるグラフェンを、いかにして3次元的に構成するのかというのは非常に難しい問題で、世界中で研究が進められています。そんな中、MITの研究者がグラフェンを立体化する構造体の考案に取り組み、3Dプリンターを使った実証実験で、プラスチックを鉄の10倍の強度にする3次元構造体の作成に成功。グラフェンだけでなくあらゆる材料を軽く・強くする可能性が見いだされています。 3-D-printed gyroid models such as this one were used to test the strength and mechanical properties of a new light
情報を瞬時に転送する仕組み 離れている場所に瞬時に情報を転送できる「量子テレポーテーション」を使って、光の粒が持つ情報を6キロ以上離れた場所に瞬時に転送させることに成功したと、カナダと中国の研究チームが19日付の科学誌電子版に同時に発表した。 室内での成功例はあるが、環境が変化しやすい室外での転送は難しいとされてきた。両チームは「通信が格段に速くて安全な新たなインターネットを、地球規模で実現させることにつながる成果だ」としている。 量子テレポーテーションは、超微小な光の粒「光子」のペアに互いに影響を及ぼすような関係を持たせ、片方に情報を与えると、もう片方にも瞬時に情報が伝わる現象。
回らないはずの3つの密着した歯車、3Dプリンターを使うことで回転させることに成功2016.06.29 21:0017,815 そもそも3つくっついてると回転しないんです。 動力を伝達したり、分けたりする役目をになっている歯車ですが、ちゃんと理解してないで平歯車を描いてデザインしてしまうと、回転しないどころか壊れてしまうこともあります。特に3つの平歯車が全てに密着してしまうと絶対に回転しないんです。なぜなら、回転方向がぶつかってしまうから。 しかし、数学者であり3Dプリント技術の第1人者でもあるHenry Segerman氏が密着した状態の歯車を回転させることに成功しました。それは、平面ではなく立体的な歯車。形状的に歯車と呼べるかは不明ですが、その動きは見ていて気持ちがいいですね。 この3つの歯車が稼働することで、いままで大変だった2つへの動力の分配が簡単にできるようになります。最初のマカロ
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