「幼稚園児以下」などの暴言や暴行で退職を迫られたとして、首都圏地盤のスーパー「いなげや」(東京都)に勤めていた男性障害者(27)が、同社と指導役の女性従業員に約585万円の支払いを求めた訴訟の判決が30日、東京地裁であった。脇博人裁判長は指導役の言動の一部を違法と指摘し、同社の使用者責任も認めて両者に計22万円の支払いを命じた。 判決によると、軽度の知的障害がある男性は2008年、障害者雇用枠で同社に入社。横浜市内の店舗で食品の陳列などに当たっていたが、09年ごろから、指導役の暴言や暴行を母親らに訴えるようになり、13年に退社した。判決は指導役の「幼稚園児以下」「馬鹿でもできる」などの発言は認めたが、暴行などは「裏付けがない」と退けた。 国は一定割合以上の障害者雇用を事業主に義務づけている。判決後の会見で、男性の代理人の黒松百亜(ももえ)弁護士は「雇って終わりでなく、職場に定着させることが
日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の廃炉を巡り、原子力規制委員会の更田豊志委員長は29日の定例会見で、「1次系ナトリウムの取り出しは難しい」との認識を示した。もんじゅの設計段階では、炉心からの全量抜き取りを想定しておらず、約5年半かかる燃料取り出し後の検討項目の一つとなっている。 もんじゅは燃料の冷却材に液体ナトリウムを使用しており、1次系には約760トンが存在する。水や空気と激しく反応するため、取り扱いが難しい。 原子力機構によると、もんじゅは運転時、炉心に常に燃料を置いておく仕様であるため、配管破断時にも燃料が露出しないよう、炉心のナトリウム液位は常に燃料の上にくる設計となっている。このため、通常点検時の抜き取り方法では、数百トン程度が炉心に残ったままになるという。さらに1次系全体には液漏れ対策の保護容器がかぶせられており、改造も容易ではない。 ただ原子力機
朝日新聞が「徹底検証『森友・加計事件』朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪」(飛鳥新社)の著者で文芸評論家の小川榮太郎氏に謝罪と賠償を求める抗議の申入書を送ったことについて、小川氏は産経新聞の取材に「個人への恫喝だ。常軌を逸している」と述べた。また、「私に対する名誉毀損であり、弁護士と相談し、法的措置を考えるべき件だと思っている」と語り、朝日に対し法的措置を検討していることを明らかにした。 朝日新聞は21日、広報部長名で小川氏と飛鳥新社に対し書面で抗議した。申入書は、小川氏が著書で朝日による一連の森友・加計報道を「戦後最大級の報道犯罪」「捏造」などとして取り上げたことを「弊社の名誉・信用を著しく傷つける不法行為」と主張した。また、16カ所の記述について「事実に反する」「弊社の名誉・信用を著しく毀損する」と指摘した。
昨年4月の熊本地震で山から落下して道をふさいだ熊本県御船町の巨石が、様々な経緯を経て地域の復興に貢献している。発想の転換で、今月からふるさと納税の返礼品になったり、地区の記念碑になったりと、地域の絆を深め、外との交流の源にもなっている。 落石があったのは同町水越地区。165世帯、333人の集落で、高齢化率は約6割。岩本増喜さん(84)の栗林に続く幅2・5メートルの山道に、地震の揺れで高さ3・3メートル、周囲12メートルの石灰岩が転げ落ち、道をふさいでしまった。私道なので町は撤去してくれない。岩本さんは昨秋の収穫を断念した。 その話を聞いた県内の復興支援団体、一般社団法人「ふるさと発・復興志民会議」の河井昌猛議長(45)が昨年12月、ネットオークションで買い手を募集し、菊池市の古閑勇誠さん(40)が2400円で落札。古閑さんは今年5月、業者に委託してダイナマイトで爆破した。費用に100万円か
新聞の折り込み広告で宣伝された神奈川県の美容医療クリニックで「若返り」をうたう注射を勧められ、数百万円を支払ったのに施術を受けられなかった、などとして80代の女性ら2人が29日、クリニックを開設した医師らに計約1千万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。 提訴した80代の女性は昨年9月、神奈川県の「茅ケ崎美容形成クリニック」で受診。肌のたるみを引き上げるとしてコラーゲン成分のリフトアップ注射を勧められ代金として約260万円を支払った。「半年後に電話を」と言われて今年2月に連絡したところ、不通になっていたという。「ぼうぜん自失になり、涙が止まらなかった」と話した。ほかに60代の女性は別のクリニックで目のたるみを取る手術を受け、計約130万円を支払ったが、効果がなかったという。 弁護団によると、提訴された2カ所はすでに廃院となったが、振込口座の名義人が共通していた。同じ振込口座を使うク
新たな地質年代 いまから46億年前、太陽から3番目の位置に岩石質の惑星が誕生した。後に地球と名づけられるこの惑星は、月の形成や地軸の傾き、生命の誕生と多様化など、さまざまな紆余曲折を経て現在にいたる。紆余曲折の一端は、地球に堆積した地層のなかに痕跡として残されている。 地層のできた順序を研究する学問は層序学と呼ばれる。地質学の一部門である。その層序学によると、もっとも大きな地質年代区分は「代」(古生代、中生代、新生代など)で、それが「紀」(白亜紀、第四紀など)に分かれ、さらに「世」(更新世、完新世など)に分かれる。現在は1万1700年前に始まった新生代第四紀完新世の時代である、というのがこれまでの定説だった[fig.1]。 fig.1──地質年代(作成=Masaqui) それが現在、すでに完新世は終わっており、新たな地質年代に突入しているとする学説が真剣に検討されている。新たな地質年代の名
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