統一地方選の幕が上がり、岸田政権に中間評価を下す衆参5補選の同時実施が迫る中、上梓された「山上徹也と日本の『失われた30年』」が話題だ。昨夏の参院選の最中に噴き出した自民党と統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との癒着はいまだ解明されていない。憲政史上最長政権を率いた元首相はなぜ銃口を向けられたのか。山上徹也被告の全ツイートを言説分析し、事件の背景に迫ったのが著者のひとりである政治学者だ。被告と同世代、宗教2世の共通点を持つ。何が読み解けたのか、聞いた。 ◆独文学翻訳家の池田香代子氏との共著「山上徹也と日本の『失われた30年』」(集英社インターナショナル)https://www.amazon.co.jp/%E5%B1%B1%E4%B8%8A%E5%BE%B9%E4%B9%9F%E3%81%A8%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%A4%B1%E