「刑務所行き」の脅しにも屈せず 「CIA秘密収容所」をスクープした女性記者 「調査報道の雄」ワシントン・ポストVS.ホワイトハウス 前回書いたように、調査報道に特化する新興ネットメディア「プロパブリカ」の女性記者シェリー・フィンクがピュリツァー賞シェリー・フィンクがピュリツァー賞を受賞し、一躍有名になった。では、伝統的メディアの間で「調査報道の雄」と言われるワシントン・ポスト紙のスター記者はだれか。 安全保障問題担当の女性記者デイナ・プリーストだ。これまでに調査報道に基づく特報を何度もモノにしており、ピュリツァー賞を2度受賞している。マスコミ業界ではリストラの嵐が吹き荒れているが、彼女は「ジャーナリストという職業の魅力は少しも衰えていない」と強調する。 「国家機密を漏らせば、通常は刑務所行きになる。だが、合法的に国家機密を入手し、世間に公開できる業界が1つだけある。マスコミだ。この構図こそ