コンピュータ制御加工のCNC自動旋盤などを製造販売するスター精密の株価下落が続いている。10月20日終値1001円は、年初来高値2415円から約59%下落した水準だ。背景には工作機械需要の落ち込みがある。 10月20日終値でのPBRは0.8倍と、株価には割安感がある。しかし、足元で工作機械需要の落ち込みが続いている状況では、投資判断は「弱気」で臨まざるを得ない。 ■工作機械事業の不振が響き、業績下方修正を発表 日本工作機械工業会が10月9日に発表した08年9月分受注速報によると、受注総額が前年同月比20.7%減と急減していることが判明した。内訳は、内需が同32.5%減、外需が10.9%減とそれぞれ落ち込み幅が拡大している。 このような工作機械の需要減少を受けて、同社は10月9日に09年2月期業績の下方修正を発表した。売上高が前期比14.3%減の633億円(期初計画では721億円)、営