中国 米国債を大量に手放す 10月19日 19時6分 債務問題を背景に、ことし8月、大手格付け会社が初めて格下げしたアメリカ国債を、最大の保有国・中国が大量に手放していたことが分かり、中国政府が、欧米の経済悪化の影響を強く警戒していることが浮き彫りになりました。 これは、アメリカ財務省が18日発表したことし8月末時点の各国別のアメリカ国債の保有高から分かったものです。それによりますと、中国の保有高は1兆1370億ドルで、引き続き最大の保有国となったものの、前の7月末時点の1兆1735億と比べて365億ドルの大幅な減少となりました。中国政府が、ひとつきに100億ドル以上のアメリカ国債を手放したのは、過去1年では例がなく、国債の格下げによる資産価値の下落など、欧米の経済悪化の影響を強く警戒していることが浮き彫りになりました。中国は、世界一の規模となる3兆ドルを超える外貨準備高をアメリカ国債など