中国に関して結構面白いにも関わらず、日本ではあまり言及されていないものが諸々あるので、すこし書いてみる。 一つは「第二次社会主義改造」(“the second wave of the Socialist Transformation”)論だ。 『財新』という雑誌の論説(2018年9月24日)を読んでいて、飛び込んで来た一説が「最近、第二社会主義改造説が議論になっている」という言及だ。 社会主義改造(The Socialist Transformation)とは、1955年から1956年にかけて高潮(あるいは「紅」潮)を迎えた、中国経済の国有化/集団化のことだ。現代中国経済を議論した教科書を見れば必ず言及があるはずで、例えばBarry NaughtonのThe Chinese Economy(The Second Edition)をちょうどゼミで輪読しているが、引き続き、当然言及がある(Ch