ライオン株式会社(代表取締役社長・濱 逸夫)は、生活者が“カビ臭い”と気にしている洗濯槽の悪臭とその原因について研究を進めた結果、その悪臭は洗濯槽裏のバイオフィルム※1に存在するマイコバクテリウム属の菌※2が主原因であることを、最先端の遺伝子解析技術を用いて世界で初めて解明しました。 図1:洗濯槽裏のバイオフィルム ※1 菌が作り出す粘膜状の複合汚れ ※2 マイコバクテリウム属の中でも病原性の低い種類の菌 ■研究の背景 近年、家の中のイヤなニオイを気にする人は多く、なかでも「洗濯槽の“カビ臭い”ニオイ」は、生活者の約4割の人が気にしています(当社調べ)。長年使用した洗濯機の洗濯槽の裏には、菌がタンパク質などを栄養源とし、増殖の過程で作り出す多糖などを含む“バイオフィルム”が存在し、菌やカビのすみかであることが知られています(図1)。生活者は洗濯槽の裏にこのような汚れがあると、「洗濯槽が臭う