国内ではあまり知られていないが、日本の保育園など子ども向け施設の建築は世界でもトップレベルにある。第一人者である日比野設計は日本の各種建築その他の賞はもとより、アメリカ、中国などでの受賞も多く、海外の建築雑誌ではしばしば特集が組まれるほどだ。 視察も多く、中国、韓国などアジアのみならず、福祉先進国といわれるスウェーデンなど北欧からの視察も多い。実際、日比野設計が手がけた保育園や幼稚園、認定こども園等の園舎、園庭は伸びやかで豊か。こうした場所で育つ子どもたちがうらやましく思える。 保育施設は複数の法令規制を受ける だが、その一方で日本では、入園する園を選ぶどころか、どこでもいいから入れたい、入れないという保育園不足が続いているのは周知の通り。都市部を中心にあの手この手で増やす努力が続けられているが、場所や人手など容易に解決できない問題もあり、不足は解消できていない。しかし、容易に解決でき、保