核爆発で放射されるエネルギーを利用すれば、地球の脅威となる小惑星の軌道を変えられる可能性があることを、実験とコンピューターシミュレーションで確かめたとする研究結果が発表された。ただし、手遅れにならないうちに小惑星を発見することが前提条件となる。 約6600万年前、直径10kmの「惑星破壊級」小惑星が地球に衝突した。このチチュルブ天体衝突によって地球規模の大量絶滅が発生し、全生物種のうちの恐竜を含む推定76%が絶滅した。 チチュルブサイズの小惑星が地球に衝突する確率は1億年~2億年に1回で、より小規模な衝突ほど発生頻度が高くなる。 地球近傍天体(NEO)の危険度リストには現在、約1200個の小惑星が登録されている。このリストには、理論上は今後1000年以内に地球に衝突する可能性のある直径1km以上の天体が記載されている。これらのNEOは、世界規模の破壊を引き起こすには小さすぎるものの、特定の