2014年10月25日22:44 カテゴリ法/政治 「住民の同意」が阻むエボラ出血熱の検査 エボラ出血熱の患者は、アフリカからアメリカに広がり、日本でも検疫体制が強化された。このウイルスは患者の体液を体内に入れないと感染しないので、先進国ではそれほど恐れる必要はないとされるが、今のところ完全な治療法がない。さらに問題なのは、日本ではこれを検査するバイオセーフティレベル(BSL)4の検査施設が稼働していないことだ。 BSLは感染症の危険性を示し、すでに検査施設はある。1981年に国立感染症研究所村山庁舎(東京都武蔵村山市)ができ、理化学研究所バイオリソースセンター(茨城県つくば市)にもBSL-4に対応する高度な安全性を備えた施設があるが、周辺住民の同意が得られないため、稼働できない。このため、国内では治癒したかどうかの判断ができないので、海外に検体を送らないといけないという。 日本学術会議は