カルチャリアの奥山由実子社長は、20年にわたり、日本とアメリカで2500社以上、年間1000人以上の企業研修と人事コンサルティングを手がけてきた経験と実績を持つ。人事部は経営戦略を担う重要なポジションであると同時に、データを基に社員の幸福度が生産性の向上につながると説く。 [この記事は「ヒューマンキャピタル2017」の講演をまとめたものです] 私のキャリアの始まりは日本企業でした。20代で、4回、転職。いずれも素晴らしい会社ではあったのですが、上層部が男性ばかりで、自分を高めたり活躍したりするには相当に苦労するだろうと思ったからです。その後、企業研修専門会社の駐在員として1993年にニューヨークに渡り、同じ年に、在米日系企業を支援する人事コンサルティング会社をニューヨークで設立しました。 日本企業の駐在員に困っていることを聞いてみると、みなさん、製品やサービスについてではなく、コミュニケー