5月から始まったミラノ万博でイタリアが盛り上がっている。日本企業は、これを機にイタリアや欧州市場を開拓しようと熱い視線を向ける。一方で、イタリアから日本への進出を検討する企業がある。 ここ数年、欧州の高級ブランドなどが日本に現地法人を設立するケースが目立った。代理店に任せず自前主義にすることで、ブランディングを進めると同時に、収益性アップを図ってきた。 今まさに日本進出を狙う1社が、イタリア北部のトレヴィーゾ地方に本社を構える家具メーカーのアーパーだ。北欧系のデザインを基調にした高級家具を展開している。欧州では知られたメーカーで、マクラーレンやメルセデス・ベンツのような高級車のディーラーなどで採用された実績を持つ。 アーパーは5月に東京・銀座で大規模な展示商談会を開催した。オーナー経営者のクラウディオ・フェルトリンCEOも来日して来場者を迎えるという力の入れようだった。 実は伸びている、イ