日経ビジネスベーシックについてはこちら 4月の新年度は異動や転勤時期でもあり、何かと忙しいと感じる方も多いでしょう。ただ、ビジネスパーソンの働き方は、今年度から大きな節目を迎えます。 それは、政府が大きく関与している「働き方改革」です。かつては、「長い時間よく働く」というのは日本人の美徳とされていました。世相を反映するフレーズとしても、高度成長時代の「モーレツ主義」、80年代の栄養ドリンクCMに代表される「24時間戦えますか」は、その時代の働き方を端的に表しています。 しかしながら、そうした働き方は今日において、奨励されるどころか、「ご法度」とされています。その背景には、安倍政権がこの3月にまとめた働き方改革の実行計画があります。 この働き方改革を巡っては、議論の過程で、経団連と連合が「あること」について延々と議論を巡らせていました。それは1カ月の残業時間の上限規制です。 経団連は「100