国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9日、12月7日に姿勢制御エンジンを噴射していた金星探査機「あかつき」が、無事に金星周回軌道に乗ったと発表した。また、「あかつき」から送られてきた金星の画像も同時に公開している。 「あかつき」は2010年12月7日の金星周回軌道投入では、逆止弁の閉塞による主推進エンジンの破損という機械トラブルにより、十分な減速ができずに失敗していた。その後は太陽の周りを8周して再び金星に最接近、その間、数万もの軌道を検討・計算して、今回の再投入に備えていた。実は、あかつきは機体の設計寿命を過ぎており、予定外の太陽軌道による熱ダメージも懸念されており、まさに背水の陣の中での成功であった。 「あかつき」は姿勢制御用エンジン噴射後に早速金星を撮影。送られてきた画像の中でも、中間赤外カメラ(LIR)で撮られた画像は金星の“雲”の温度分布がわかるもの。その画像は、研