TV広告の天下がまだまだ続きそうだ。 先進国では、ラジオ、雑誌、新聞といった伝統メディアの各広告費が、次々とインターネット広告費に追い抜かれてきた。そして次はテレビ広告費もネット広告費に屈し、近いうちにトップの座から引きずり落ろされると思われたのだが・・・。確かにインターネットの台頭によって、米国でも消費者のテレビ離れが始まり、それに応じてTV放送のリーチも縮小傾向が続いているのだが、それにもかかわらずTV広告費は一貫して増え続けているのだ。 米国のTV広告費およびTV視聴者数について、四半期単位の成長率(前年同期比)の推移を示すグラフを見てみよう。最近の8四半期続けて、TV視聴者数はマイナス成長になっている。つまりTV広告のリーチは狭まっている。それなのにTV広告費は、一貫してプラス成長を継続しているのである。 (Marketing Chartsより) なぜTV広告費は増え続けるのか。消