LINEが7月にNYSEでの上場を発表した。米国では、4月になってやっとIPOをするIT企業(DELLの子会社)が出たというほどの低調ぶりで、LINEのIPOがIT企業としては2016年最大になる可能性もある。 米国では、以前に比べスタートアップがIPOするまでの時期が伸びていることは書いたが、従来なら、とっくにIPOをしているような企業価値10億ドル以上のユニコーンが、その後も増え続け、今では100社を超えている。 「IPOをしなければならないということは、プライベートで資金が調達できなくなったことを意味する」と言う起業家がいるのも無理はない。IPOをしたユニコーンは、ことごとくプライベート資金調達時の評価額以下でしかIPOで調達できていないのだ。 実際、資金調達の道を断たれ、最後の手段としてIPOをするしかないスタートアップもある。資金調達条件としてIPOの期日を盛り込むVCもあり、I