今回の衆院選で民主は、3区で黒岩宇洋氏(48)が自民の斎藤洋明氏(38)を破り、選挙区の自民独占を崩した。1区の西村智奈美氏(47)、2区の鷲尾英一郎氏(37)、4区の菊田真紀子氏(45)も比例で復活し、4議席と倍増させた。 「2年前の大敗を教訓に、各陣営が地域活動や後援会作りを丁寧に進めてきた」。選挙後、民主県連代表として菊田氏は善戦の要因を切り出した。 菊田氏はミニ集会などを開いて地盤固めに注力、西村氏も集会を毎週開催してきた。 黒岩氏は後援会を旧市町村単位に広げ、女性や若手の応援組織を充実させるなど支持者を開拓。 鷲尾氏も後援会を2区全域に張り巡らせ、若手経済人を軸に支援の輪を広げた。 菊田氏は、アベノミクスの地方波及がない中、「中小企業や農村を回って自民への不満を確信し、農家や無党派層に自信を持って対案を訴えたことが奏功した」とも話す。 農家の「戸別所得補償制度」の復活を訴え、一部