<農業政策>「農家に優しい党」 自民、民主競い合う 11月15日0時20分配信 毎日新聞 農政見直しをめぐって自民党、民主党の動きが慌ただしい。7月の参院選の結果を受け、農家の支持取り付けが次期衆院選に大きな影響を及ぼすとみているためで、「農家に優しい党」を競うかのようだ。背景には、農業従事者の減少・高齢化や米価の下落による農村の疲弊がある。 「これまで公共事業にばかりカネが行っていた。今度は農家に支払えばいいんだ」。 今月初め、自民党の農林族幹部は議員会館の自室を訪れた農林水産省局長に声を張り上げた。小泉改革による公共事業の縮小で農林族は鳴りを潜めてきたが、解散・総選挙がちらつく中、予算獲得に必死だ。 参院選の大敗を自民党は「農村票の離反」と受け止めている。 「地方の有権者の意識と大きな隔たりがあった」。 当時の選対総局長として敗因を総括した谷津義男元農相らが、米価下支えや、4月に導入し