参院選公示まで1カ月 「べた凪」に潜むプレイヤーの思惑と課題~衆院選を見据え 表面上の平穏さの裏側に垣間見える衆院選をにらんで参院選を戦うという動き 大濱﨑卓真 選挙コンサルタント 夏の参院選の公示日になるとみられる6月22日まで、いよいよ1カ月を切りました。ただ、依然として世間の関心はほとんどないように見えます。もともと定期的にやってくる参院選は、衆議院の解散という政治的な“事件”があっておこなわれる衆院選と比べて人びとの関心は低いものですが、今回の参院選はことのほか「べた凪(なぎ)」の状態にあるように見えます。 もちろん政党や政治家、筆者が身を置く選挙業界は次第に慌ただしさを増し、メディアも政党の公約やら選挙に関する情報を伝え始めています。今のところ、メディアの世論調査が示す岸田文雄政権の支持率は高く、自民党の支持率も野党を大きく引き離しており、こうした波乱のなさも、参院選が注目を集め