【連載:どんな車と、どんな時間を。】 車の数だけ存在する「車を囲むオーナーのドラマ」を紹介するインタビュー連載。あなたは、どんな車と、どんな時間を? 過去のインタビュー記事はこちら ロードスターというプロダクトの魅力 あらゆる道具は人間の身体の“拡張”である。人間の手の拡張としてスプーンやフォークが、膨大な計算を可能にする脳みその拡張としてコンピューターが生み出された。 乗り物も同様だろう。どこまでも自由に泳ぎたいという願いが船を生み出し、空を飛びたいという空想が飛行機を生み出し、野を駆ける馬の姿を夢見て、自動車が生まれたのである。 “人馬一体”。そんなマツダの走りの哲学を体現するロードスターをまるでパワードスーツだと表現するのは、日本デザインセンターのアートディレクターとして活躍する有馬トモユキさん。ロードスターの「プロダクト」としての魅力に取りつかれた彼は「ロードスター以外の車はそもそ