アトレティコが体現する最先端。シメオネが構築した“ポゼッション放棄”のゲーム支配【データアナリストの眼力】 CL準々決勝で前回王者のバルセロナを下したアトレティコ・マドリー。ボールポゼッションこそ相手に譲っていたが、“ロヒブランコ”が見せた効果的なプレッシングと精度の高い攻撃は新時代のサッカーを予感させるものでもあった。闘将シメオネ率いるアトレティコのすごさはどこにあるのか、データアナリストが数値データから紐解く。(分析:庄司悟/文:中山佑輔) 2015-16シーズンUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグ、アトレティコ・マドリーは前回王者のFCバルセロナを2-0で破った。 アウェイでのファーストレグを、アトレティコは1-2で落としていた。その試合では先制点を奪ったものの前半で退場者を出してしまい、自陣に押し込まれる展開を強いられた。ボール支配率でもバルセロナに圧倒されている。 アト