4種類ある平等院のオリジナル消しゴム。光の加減によって表情が変化する 世界遺産の平等院(京都府宇治市宇治)で、オリジナルの消しゴムが売れている。その数、年間1万5千個―。1個350円と安くはないものの、優れたデザインが注目を浴び、文具が身近な修学旅行生や家族連れらの人気土産になっている。「これほど売れるのは予想外。日常でもお寺や仏様を感じるきっかけにしてほしい」と平等院関係者は期待を込める。 消しゴムは4種類あり、境内のミュージアムショップで販売している。白地のケースに平等院鳳凰堂(ほうおうどう)、鳳凰像、雲中供養菩薩(ぼさつ)像が金色で箔(はく)押しされている。陰影が施されて模様が立体的に浮かび、光の加減によって表情も変わる。修学旅行で東京から訪れた高校2年の女子(17)は「小学3年の弟に買った。鳳凰が格好良くて気に入るはず」。手に取った人からは「かわいい」「使うのがもったいない」といっ