9時半前、無料送迎バスは佐倉の田舎風景に佇む『川村記念美術館』入口に到着。 入場券を購入してから、まずは併設のレストランへ。庭園に突き出た長細いホールの特等席に案内される。 見渡す限りの緑、水鳥たちが遊ぶ池、その畔に建つ美術館、そして空が飛び込んできた。こんなパノラマを味わいながらの朝食が、なんと800円でいただける。しかも、コーヒー付き。 ほかに客もなく、さわやかな朝の時間をゆったりと贅沢に満喫した。おっさん二人というのが、ちょいと寂しい。というか、こんなに素敵なロケーションだから、逆にちょいとキモい(笑)。 なぜこんな贅沢な、採算度外視みたいなレストランが成立しているのかというと、それはこの美術館自体が企業メセナであるから。実は、DIC株式会社という、印刷・出版・広告関係者なら誰もが知っている日本最大のインク会社が運営しているのだ。森の向こうに同社の研究所棟が見えている。朝、駅前から乗