【今回のまとめ】 1.5年以上先を考える際に、人口動態は投資の重要なヒントとなる 2.日本の人口動態は、投資環境の厳しさを示唆している 3.分散投資の重要性を認識する必要がある ■あなたがリタイアするのは何年先? あなたは今から5年後に、まだ働いていると思いますか? それとも、それまでに定年退職して、リタイア生活を送っていると思いますか? 株式投資を行うにあたって、1〜2年先を考えるのであれば、個々の企業業績の分析が重要な意味を持ちます。 しかし、2年以上先となると、その国の経済全体(=GDP成長率という言葉に置き換えてもよいでしょう)が、長期のすう勢として、どのくらい伸びているかに気を配る必要が出てきます。 これは、2年以上ならば、企業業績は関係ないということではありません。2年以上先の企業業績の予想が困難であるため、経済全体の勢いなど、おおまかなトレンドに頼る度合いが高まるとい