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ブックマーク / hongokucho.exblog.jp (24)

  • 緊急告知 「ルワンダ中央銀行総裁日記」が復刊 | 本石町日記

    ツィッターで既にご存じの方も多いと思いますが、こちらでも告知致します。表題の通り、元日銀マンの服部正也氏が主人公として活躍する『ルワンダ中央銀行総裁日記』の復刊が決定されました。こちらで紹介しながらも、図書館にしかないので、読めない方も多かったと思います。申し込みはこちらのようです。ご関心ある方はどうぞ。 このを所有していた方々には含み益が飛ぶことになり、大変申し訳ないです(苦笑)。

  • マスコミが騒ぐと相場は終わる、の巻=債券、やっぱり買いたかったのね | 本石町日記

    一応、こうなるとは予想していたのだが、何だもう終わったのか、とややあっけない印象であります。何せ最悪は国家破たんという財政赤字がテーマなので、もっと腰入れたショートが打ち込まれ、せめて1.5%は突破するだろうな、と思っておりました。しかし、実際はその手前から怒濤の買い戻しが入り、やっぱりみんな買いたかったのね、と改めてわがJGB市場の劣情を思い知ったのでありました。 この間の海外メディアの取り上げ方をEconomics, Technology & Mediaが紹介されている。plateausさんはツィッターの方で活発に呟かれており、これも参考になります。ご関心ある方はフォローを。で、今回は海外メディアの報道が目立った財政赤字相場である。結果的には宝くじに当たったようなもんだが、初期的にショートで入った向きが、少しでも今回のシナリオを描いていたとしたらナイスであった。 民主党政権が発足直後

  • 財政赤字がマーケットネタになっている件 | 本石町日記

    このところ財政赤字が債券マーケットでネタになっている。政権が民主党になり、バラマキ→財政悪化という構図が描かれやすいため、マスコミも長期金利の上昇はある意味、おいしいネタになっている。ただ、今回は国内よりも海外のマスコミが騒いでいる感じが強く、これに乗じて外資系ファンドもオプションとか使って債券ショート方向で仕掛けている様子がうかがえる。で、どうなるのか、の考察である。 私は、積極的な財政出動論者ではないが、結論的に言えば、まだ当分は財政リスクプレミアムが格発生する状況ではなく、今回の金利上昇を深追いする向きは最終的には全滅を余儀なくされるのではないか、と思う。理由は、①金融機関はなお運用難のために国債を買わざるを得ない②そしてデュレーションを徐々に伸ばして行かざるを得ない③なんだかんだ言ってホームバイアスは強力な状態が続く-ため、過去と同様に金利上昇は長続きせず、再び低下基調に戻ると思

    kgbu
    kgbu 2009/11/08
    たしかに、日本は社会主義の国だから、通常の資本の論理や相場の勘は通用しないかもしれない。けれども、ここ数ヶ月OKだったからといって、今後もずっとOKという見通しではない。債券の海外依存度は要watch
  • 記者クラブ開放のビジネス的側面の考察-本石町日記

    しばらく前、ツィッターで記者クラブの開放問題をつぶやいていたので、そのまとめをこちらでやってみたい。私がこの問題で関心があるのは、このエントリーに関連するが、開放後のビジネスモデルである。ここでは対象となる記者クラブを官公庁に絞る(つまり政治経済ニュース)が、誰でも参加できるようになれば、果たして誰が生き残るのか。 まず、現状である。マスコミは「記者クラブ」をベースに取材し、マス向けにニュースを流している。一部はマーケット向けに実務的なニュースを流している。で、儲かっているのか。ダメである。どこも苦しくて悲鳴を上げている。ニュース量が減って、売り上げが落ちたのか。違う。むしろニュース量は政変やら金融危機の余波で増大しているかもしれない。主因は、広告収入が落ちていること。ニュースに関係なく、企業は金を払ってくれない、払う余裕がないのだ。 新聞社は個人にニュースを売っているが、広告収入の減少を

    kgbu
    kgbu 2009/10/21
    体力勝負というが、採算割れしたら国内大手だって逃げていく。海外(global)資本のニュース配信企業の足回りだけが残ったりして(汗 amazon化というか、、、
  • ゆうちょ銀行の今後についての考察 | 本石町日記

    亀井氏が郵政問題・金融担当相となって、マーケットではゆうちょ銀行の行く末が案じられている。幾つかシナリオを考えてみた。古い読者の方はご存じのように、私は郵貯の民営化には反対であって、肥大化した公的金融の是正はいきなり民営化という無謀な方法ではなく、とりあえず預金受け入れ限度額を段階的に引き下げていけばよい(民営化するかは縮小させてから考える)というスタンスであった。つまり民主党案ですね。 従って ①ゆうちょの民営化を停止。預金受け入れ限度額を引き下げていく。 これは、私にとってはオリジナルの改革案になる。これまでの民営化作業は無駄になるが。 ②民営化停止。預金受け入れ限度額を始めとして現状維持。 これをずっと続けるなら業務多角化は止めるべきでしょう。 ③民営化停止。国民向けサービスの充実と称して業務を多角化。財政悪化に対応して預金受け入れ限度額を引き上げ。 これは民間にとっては最悪のシナリ

  • 民主党・峯崎先生の政投銀JAL向け融資の厳しい追及=参考まで | 本石町日記

    先週末からデルタやらの報道でJAL周辺が騒がしく、そういえば民主党の先生が国会でJALへの政府関与を問題視していたなあ、と思ってちょいと調べたら、6月23日、参院・財政金融委員会での峰崎直樹先生だった。質疑はかなり長いので、関心ある方は、議事録を直接ご覧頂きたい。取りあえず先生の質問を中心に簡単に紹介したい。答弁をほとんど飛ばしての紹介ですので、話はつながりません。あしからず。 ○峰崎直樹君 この金融危機対応融資というのは何で、これが当に日航空に該当するのかどうか。よろしいですか、責任持って、今日は当は大臣、所管の大臣がよろしいんですが、これはもう大臣、副大臣一体だと思って私はこれは厳しく質問させていただきますのでお答えいただきたいんですが、日航空は、この金融危機対応融資というものは基準があるはずですけれども、その基準に該当するんですか。 ○峰崎直樹君 いやいや、基準は何なんですか

    kgbu
    kgbu 2009/09/25
    国会答弁こそtweetしてくれたまい、と、思える内容。ちうか、個人の証言の認証ができているなら、国会でやる必要もないわけだが、国会でやるってのはある意味優れた方式だと思う。
  • あるメディアが記者クラブを除名されたら…=逆説的だが、超強力なメディアになるかも | 本石町日記

    ツィッターで「記者クラブを楯にして新聞を有料化しようと企てる人たち」というエントリーを知った。まあ、そういう考えもあるのだろうなあ、との感想を抱きつつ、ちょっと別なこと考えてみた。談合に参加せず、記者クラブを除名されたメディアの行方である。 エントリーでは「新聞社お家芸の『記者クラブからの締め出し』をすれば、その社には情報が入らなくなる」とあったが、この情報が公的機関のものなら、別に記者クラブにいなくても不便はない。各機関のホームページで開示されているからだ。この点は日銀も同様で対外発表において記者クラブも一般向けも差はないと思う(詳細な照合は行っておりません)。 一般的に記者クラブだけに重要事項が発表されることはまずないのではないかと思う。重要なことであるほど一般向けにも発表するはずで、調べたことはないが、多少タイムラグが生じ得る程度ではないだろうか。日銀もほぼ同時のタイミングで発表して

    kgbu
    kgbu 2009/08/21
    記者クラブがなければ、報道の質が上がる、というか、今は下がってるわけよねw
  • 服部正也氏を国会議事録で発見!=昭和59年参院・特別委員会 | 本石町日記

    「ルワンダ中央銀行総裁日記」を読了。図書館に返却した。私の中では服部正也氏は英雄と化し、このままお別れするのも寂しいため、ご人の弁などどこかに残っていないものかと考えた。もとより、著作の少ない方なのだが、国会議事録の検索を思い付いた。そしたらあったのである。昭和59年5月16日、参院の「外交・総合安全保障に関する調査特別委員会」に参考人として登場しておられた。国際協力に関して持論を述べた貴重な場面であります。答弁内容は簡単に紹介しますが、ご関心ある方は直接参照ください。 服部参考人 「…やれODAとかあるいはグラントエレメントとか言っておりますが、全部こういうものを発明するのは役人、日の役人は別にしますが、官僚的な発想をする人あるいは実務を知らない学者が、総体を見て、そしていきなり総体をもって各論とするという考え方で一つの速記術としてやっているわけで、目的は後進国のあるいは世界全体

    kgbu
    kgbu 2009/08/07
    「ルワンダ中央銀行総裁日記」の著者による国会での発言など。ODAの有り方など。
  • TIBOR低下と“金余り”と実体経済 | 本石町日記

    実体経済は底入れはしても、大して回復はしなくて、まあL字型で推移する、または少し下向きになる、というのがコンセンサスであろうか。一方、金融市場は落ち着いていて、経済の資金需要はないので、TIBORは低下基調。これはいわゆる“金余り”が続くことを意味し、リスクを求めるマネーがあちこちに向かう、という構図である。 で、今後の動向だが、実体経済がさほど回復しない中、各種相場が(経済とかい離して)上るのは、まあバブルと言えなくもなく、ミニバブルが弾けては崩壊するパターンが繰り返されるのかな、と思ったりする。 またクラッシュがあるのか? さすがの米国も金融機関を「法的に破たんさせて資金取引を止めるとどうなるか」を思い知ったので、リーマンみたいなショックはないだろうと予想される。債務超過に陥った金融機関が出ても、決済システムに影響を与えない処理を行うはず。ということは、TIBOR(LIBOR)は安定的

    kgbu
    kgbu 2009/07/03
    金融市場は安定してきた。となると、リスクに備えてレバレッジを下げていた連中がリスクを取り出す。で、ミニバブル。という図式は非常に納得できる。
  • 日銀って本当に面白いことするね(苦笑)=日銀ヘッジ文学の妙?(追記あり) | 本石町日記

    追記 アダム・ポーゼン氏が英中銀政策委メンバーになるようですね。クルーグマン教授のブログ「Good move by the BOE」で知りました。ポーゼン氏、財政出動に重きを置く方だと思うのだが、だとすると英中銀の金融政策は…。 日は金融政策決定会。今月の景気判断は「大幅に悪化したあと、下げ止まりつつある」となった。見た瞬間、面白いことするなあ、と思った。「大幅に悪化した」というのは過去の話で、今月の判断に盛り込むのは不可解なことだからだ。このやり方では、毎月の判断期間が過去にさかのぼって延長されていく。つまり、「大幅に悪化した」時期を起点に景気動向を記述していくわけだ。年末には「景気は大幅に悪化したあと、下げ止まりつつあり、それから底入れすると思いきや、再び悪化している」となってしまう(笑)。 で、日銀はそうしたいのか。もちろん違う。ではなぜ「大幅に悪化した」という表現を入れたのか。一

    kgbu
    kgbu 2009/06/18
    市場とのコミュニケーションって、複雑で面白い。空回りでなければ。
  • FEDウォッチ、ネタてんこ盛りで嬉しい悲鳴=連銀ブログ、クルーグマン教授、金利の上昇… | 本石町日記

    このところ、FEDウォッチとその関係のネタが一気にてんこ盛り化して、中銀特化ブログとしては「うれしい悲鳴」状態であります(苦笑)。アトランタ連銀のブログが面白いエントリーを上げ、どう料理しようかと頭の片隅で転がしていたら米金利が急騰し、これはこれでFED絡みで論点多し。どうやってまとめようかと思っていたら、お馴染み連銀ウォッチャーTim Duy氏が興味深いエントリーを書き、あぁぁ、ネタが在庫過剰だー、とあせったら、クルーグマン教授が(金利急騰に関連して)インフレ懸念なんかねぇぞー、と言ってしまい、私の処理能力はパンク。全部がつながるネタで、じっくりとまとめればよいのだが、また新たなネタが浮上する可能性もあり、箇条書きという安易な形で恐縮ですが、一気に在庫放出といきます。 ①アトランタ連銀ブログ 21日に「More on interest on reserves」というエントリーアップしてい

  • 新聞販売所との正直な取引を通じて推察する業界事情=学生Aさんのコメントで思ったこと | 本石町日記

    下のエントリーで学生Aさんから以下のようなコメントを頂いた。 「前から思っていたのですが、『極めて限られた文字量で分かりやすく書け、と教育されている。しかし、物事には限界があって、実際は簡潔に書くと、誤解されやすくなる。』という事ですが、紙媒体だから紙面の制約があるのであって、制約の無いweb版ではそれこそ(小生意気な)小・中学生くらいが読んでも理解できるような物にすればよいのになぁと日々思っているのですが(例えば、wikiのようなイメージ)、どうしてそうならないのでしょうか?中学生並みの金融・政治リテラシーの大人なんて山ほどいるように思いますので、大変需要はあると思うんですが。下手な学校の授業や政策なんかより、断然日人の各種リテラシーの向上に寄与するんじゃないかと思いますし、月額だとかの有料にすれば収益にも貢献しますし」 既に他の方の解説的なコメントも頂いているのだが、改めて端的にお答

    kgbu
    kgbu 2008/12/25
    新聞ってのはハマってるんだなぁ。マスがターゲットじゃないニュースメディアって、どうやったら商売になるんだろう。
  • 短観でした=中小・自動車の先行き▲84!&風景の話 | 本石町日記

    短観が出ました。マーケットは超悪化は織り込み済みで、むしろ株は買い戻しとなったようです。米株が上がったのも大きいでしょうか。短観は劇悪化でしたね。DIは理論上は最悪で「▲100」もあるのだが、業種別で表題のように中小企業の自動車部門で最悪に近いのが出たのは驚き。先行きの数字だが、恐らくは実現しそうな雲行きである。全体としても、電力など一部を除いてほぼ全滅。需給ギャップも拡大、言葉で表現すれば「急激な悪化」といったとこでありましょう。 既に株が何千円も落っこちた衝撃を受けたあとなので、マクロ統計や短観の劇悪化というのはマーケット的には「そんなもんだろう」という感じであるが、経済分析を生業にしている方々は「職業人生においてこんな数字を見ることになろうとは…」という感想を抱くのではないかと思う。マクロ統計は遅行的に出てくるので、これからも「こんな数字が出るとは…」ということが続くのではなかろうか

    kgbu
    kgbu 2008/12/16
    相場は知ったら仕舞い、という典型なのかも。とはいえ、現実の生活に直結してるんで、生活実感としてはこれはタマランなぁ。
  • NPO的な護送船団サービスの銀行リテールに頭が下がります | 本石町日記

    紺ガエルさんのこちらのエントリーに触発されて、最近の経験を踏まえて別な切り口で銀行リテールサービスについての感想を書いてみたい。率直に言うと、窓口対応している行員の方々の努力に頭に下がるわけである。 ・きっかけ 最近になって三菱東京UFJ銀行に口座を持つ必要に迫られた。新規口座を作るのは手続きが大変そうなので、旧三和銀行に持っていた口座が使えるかどうかをチェックした。このときの私は、通帳は奇跡的にあったが、キャッシュカードがない、という状況であった。しかも8年間使っていない。残高は360円前後。 ファーストアクション 口座がある地元支店に電話。この支店は旧三和銀行と住所がいっしょ。で、話が簡単に通じるかと思ったら、旧UFJ銀行の番号にかけて欲しい、と言う。 興味津々の私 「えっ?、住所は旧三和銀行ですよ。東京三菱銀行が廃止されたのでは」 担当者 「この番号は旧東京三菱銀行のコールセンターで

    kgbu
    kgbu 2008/11/28
    一見、経済非合理性の窮みとも見えるが、業務内容横並でrisk回避しているのだから、顧客サービスの低下は死を意味するかもしれず。そして、評価が困難な仕事をいくらさせても替わりがいれば経営コストは上がらない?
  • 通貨スワップ協定を締結!=ポイントやら雑感やら | 本石町日記

    ・日銀に抜かれた。悔しい…。そろそろかと思って構えに入った瞬間であった。 ・日の日銀は挙動不審。総裁挨拶が代理になる、いろいろ電話してもなぜか席にいない人が多い、人の出入りがせわしない。まあ、こういうときは要注意でありますね。 ・記者レクは坂&高口企画役(企画二課長と調節課長、前任・後任のコンビ)。両氏とも課長としてのデビュー戦。高口氏、なぜかスタッフ席に座ろうとしたのには苦笑した。 協定に至る背景 ・リーマンの法的破たんで各種金融市場の流動性が一気に低下。 ・為替スワップ市場も流動性が落ちる。 ・邦銀は外貨融資が増大中で、その調達は円投が中心。 ・為替スワップの機能低下で円投ルートの外貨調達がひっ迫。 ・この影響でドルキャッシュのターム物金利がぶっ飛び始めた。 ・FRBも困った。日銀も困った。で、協定に至る。 ・決定会合に間に合わず、臨時会合を開いたのは状況がそれだけ切迫したため。

    kgbu
    kgbu 2008/09/18
    米国はすでに量的緩和というのはなるほどと思いました。
  • 思考実験=原油先物市場への介入は…(追記あり) | 本石町日記

    米政府の為替介入。一般論として介入はやらない方がいいとは思うが、どうせやるなら勝算のある方法がよいのではないか。そんな発想から思考実験として原油先物市場への介入なるものを考えてみた。まあ、個人的には介入はしなくても、相場の高騰自体が世界経済を悪化させ、原油需要を落とし、結果的に原油価格は下落するだろうとは思っているのだが…。 為替市場を介入で操作するのは容易ではない。世界で最も規模が大きく、介入でどうこうなるようなものではない。下でも述べたように、特に基軸通貨国の防衛介入は、基軸通貨であること、すなわちドルが世界中にたくさん行き渡っているがゆえに、想像を絶する売りが殺到しかねない。ドルを持っている国・組織・人々が「ドルは危ない」と思えば、その瞬間にドル売りの津波が発生しよう。 米政府がドル安をけん制したのは、原油など商品相場の高騰によるインフレ圧力の増大を警戒しているため。だったら、為替を

    kgbu
    kgbu 2008/06/17
    商品先物に売りで介入するのは、現物持ってなきゃダメ、というのなら、米国は備蓄とか自国生産の現物、あるよねぇ。というか、備蓄を放出するということはすでにやってるということか。タマ切れか。
  • 巨鯨が泳ぐと色々波紋が起きますな=嗚呼、郵貯よ、哀れなる存在よ | 本石町日記

    財政等要因に組み込まれ、インタバンクの資金需給では民間から隔離された存在であった郵貯は、いきなり出て行けと言われ、泳ぐ気もなかったのに、民間の海で泳げと言われ、「えぇーーー」と内心思いつつ、泳ぎ始めてしばらくが経った。世間的には窓口の風景とかが民営化の象徴として報道されたが、マネーマーケットでは巨鯨の泳ぎがいろいろ波紋を巻き起こしている。まあ、テクニカルには非常に興味深い現象が見られ、職業的には「とても面白いものを見せてもらっている」と感謝しているのだが、嗚呼、巨鯨よ、哀れなる存在ではないかと同情する。 何が起きたか、箇条書きに並べてみたい。 ・まず、予兆があったのは、日銀輪番オペ。やたら残存期間の短い債券が打ち込まれ、長期資金を供給するはずの輪番が短期オペ化した。 ・最初は、何が起きたか不明だったが、誰かが必要に迫られて残存の短い債券を打ち込んでいるのが判明してきた。 ・その誰かは、どう

    kgbu
    kgbu 2008/05/26
    邪魔だというのは建前で、それを食い物にしよう、っていうのが本当なんじゃない(笑
  • 日本電産・永守社長の精神注入棒論 | 本石町日記

    何気にネットを検索して、今ごろ知ったのであるが、日電産・永守社長は「休みたければ辞めればいい」と発言されたようで。批判を受けて日電産は釈明しているけれども、「世迷言、なれど人至って真面目」さんのエントリーで知った永守社長のウェッブマガジンを読む限り、発言は音なのではないかと思った。 面白いので一部を簡略して紹介します。 「モータメーカーとしては後発組で、実績も信用もない。こんな、ないないずくめの会社が、大手の同業他社と競争して1つでも勝てるものはないかと考えたときに、思い浮かんだのが時間であった。つまり、他社が8時間働いているのなら、わが社は倍の16時間働く。そうすれば、他社のセールスマンが得意先を1回訪問する間に、われわれは2回訪問できる」 「『ウサギとカメ』の話がある。足の速いウサギとのろまなカメが駆けっこをして、油断したウサギが途中で眠ってしまい、休みなく歩み続けたカメが追い

    kgbu
    kgbu 2008/05/13
    超人主義のトップというのは、決して良い管理者とはいえない。ではなぜ成功したのか?いや、現状は社員の潜在能力に比して成功と言えるのか?そこんとこチェックしないとなんともいえないが、検証は困難だな。
  • 「金融士」構想への疑問=現場は既に十分優秀であろう(追記あり) | 本石町日記

    金融庁が「金融士」構想を明らかにした。こちらである。詳しくは当該ページの「具体的な内容」のファイル(http//www.fsa.go.jp/news/19/sonota/20080430.pdf)を参照して頂きたい。 当ブログで何度か指摘していることだが、「労働者」としての日人の質は決して劣ってはおらず、むしろ高い(と私は思う)。「現場は優秀だが、経営がダメ」or「現場が優秀だからこそ経営がダメ」で、これは「実務は超優秀だが、政策がダメじゃん」の日銀をみると良く分かる。 で、金融士構想である。まず「金融機関の多くは、高度な金融商品・サービスの提供という点で外資系金融機関の後塵を拝しており、また、金融商品取引法施行時の混乱に見られたように、金融監督当局と金融機関、事業会社等の現場との間で、必ずしもコンプライアンス意識の共有が図られていない状態にある」との問題意識がある。 そのうえで「国際金

  • 欧米の流動性ひっ迫は一応沈静化の方向 | 本石町日記

    先日、ECBがドル資金供給を停止すると発表し、欧米金融機関の流動性ひっぱくはかなり解消してきたのかな、と思ったが、東短リサーチの加藤さんのリポートで、改めて最近の落ち着き具合いがデータから読み取れた。加藤さん、ちょっとお借りします。 昨年末からのECBのドル供給は4回(各100億ドル)。応札倍率は1回目2.2倍が4回目1.24倍に低下。応札数は39社から19社に減少した。もともとECBが他通貨の資金供給を行うのは異例の措置なので、ドル需要の落ち着きを受けて供給停止にしたのだろう。 一方、NY連銀のTAF(連銀貸出をターム物オペ化させたもの)も、過去4回を見ると、応札倍率は3.08倍から1.25倍に低下、応札数は93社から53社に減った。ただ、TAFの規模は途中で200億ドルから300億ドルに引き上げられ、これは維持されるようだ。ECBのドル供給が停止するため、念のために供給規模の減額は見送

    kgbu
    kgbu 2008/02/05
    こんどは2月末がヤマのようだ、というコメントあり。