ロシア・モスクワの地下鉄ウラディキノ駅構内の壁面に、国宝松本城(松本市)をかたどったレリーフが設置されているのを、都内の商社駐在員が見つけた。ロシアとの経済交流を進めている松本市は「宣伝してくれてありがたいし、勇気づけられる」(柏沢由紀一・企業立地推進課長)と受け止める一方、誰が何のために掲げたのか分からず首をかしげている。 市とロシアの経済交流事業に関わる「日ソ貿易」の社員が1月29日に発見。撮影した画像を1日にメールで市企業立地推進課に送ってきた。画像を見ると、レリーフ中央部の建物は松本城天守を南側から見たのとそっくり。円形の縁取りの左下に「イポーニア(日本)」、右下に「ザーモクマツモト(松本城)」とロシア語で記されている。 モスクワ地下鉄のウェブサイトには、同駅は1991年開業で「壁にさまざまな宗教寺院を描いた飾り板がある」とある。が、松本城が選ばれた経緯は分からず、同課は、同社