日本各地で通信品質向上への取り組みに関する説明会を開催したKDDI。東北6県の通信インフラを担当するKDDI仙台テクニカルセンター(TC)で行われた説明会では、2011年3月11日に発生した東日本大震災の経験を生かした同TCの災害対策と、7月1日に設置されたKDDI復興支援室に関する話題も上った。 仙台TCで東日本大震災への対応を行ってきたセンター長の大川博氏は、被災直後の経験から災害に強いネットワーク構築への取り組みとして、「基地局電源の増強」「車載型基地局の増強・可搬型基地局の各地域への配備」「無線エントランス用設備の配備」の3つを挙げた。 大川氏は「まず私たちが経験したのは広域停電。広域で停電したときの対策として、可搬型発電機(ポータブル発電機)を増強した。今後は基地局のバッテリーも強化していく」と話す。そして災害によって、基地局が停電で使えなくなったり、破壊されたりした際の対応とし