人気メニューのひとつ「しょうが焼肉定食」(800円)柔らかなロースが3枚。切干ダイコンの煮物は切干作りから、カツオ節でだしを取った味噌汁、手作りのハクサイ漬けとたくわん 大谷食堂は「バス通り」と呼ばれる「九蔵町通り」にある。創業した1929(昭和4)年の九蔵町通りには県庁舎があり、路面電車が走り、店を開ければ来店者が絶えなかった。当時ラーメンは30円、カツ丼が80円だった。 県庁が移転すると、火災で庁舎を失った市役所が移転してきた。市街地は買い物客で賑わい、「えびす講」や「初市」には人があふれた。 現在の店主大谷秀之さん(2代目)、妻の絢子さんは1960(昭和35)年、祖父の信男さんから店を引き継いだ。代替わりしてからでも半世紀を越える。1970年代になると出前が多くなり、麺類の提供をやめた。逆に秀之さんの長男、文男さんはラーメンの道を選び、後に「麺屋大谷」(同市筑縄町)をオープンした。
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