97年のW杯最終予選第3代表決定戦、日本のW杯初出場を決めるゴールを決めたのは、この試合が予選初出場となる岡野雅行だった。 ここまで出番がなく腐りかけていた岡野だったが、チームの主軸である中田英寿は岡野を高く評価し「なんで岡野を使わないんだ」と岡田武史監督に強く進言していたという。中田は岡野のどこを評価していたのか。 20日に放送された「ライバル伝説光と影 中田英寿×岡野雅行 司令塔が信じ続けた男」の中で、中田はこのように話している。 「どんなプレーをさせても規格外というか、こちらの予想の付かないようなプレーをする。ドリブルなのかトラップミスなのかわからないようなドリブルをしたりだとか。こちらの予想をいい意味で裏切るプレーをする選手というのは、日本という国の土壌では生まれにくい。そういう中で、ぜひともやってみたいとは思っていました」 もっとも、イラン戦での岡野のプレーは別の意味でも予想外