楽天が2011年に実施した日本一の取り寄せ食品を決めるコンテスト「楽天O-1(オーワン)グルメ決定戦」。700品を超す商品のなかからグランプリを受賞したのが、「肉鮮蒸し」だ。3段の木製セイロに、湯葉で巻いたサイコロ型の肉と旬の野菜、ウインナーなどをぎっしり詰めたもの。審査では、素材のおいしさを生かす調理法と利便性、見た目の楽しさが評価された。 この肉鮮蒸しを作ったのは、大阪の精肉店「竹福」。実は同店はオンラインモール「楽天市場」に出店していない。というのも、このコンテストは新しい店舗の発掘を目的に開催されるためだ。 竹福は地元・大阪市内に3店舗を構えているだけで、知る人ぞ知る存在。ただ昔からのなじみ客はもちろん、遠方からわざわざ肉を買いに来店する客も多いという。近鉄百貨店阿倍野店に出店している直営店はわずか10坪で年商10億円を稼ぐ超高効率店となっている。 とはいえ、一見したところ普通の精