ボランチでの出場を希望している矢島慎也が、そこには阿部勇樹と柏木陽介という浦和の中心が君臨している。果たして。 「それには同意できないですね。秋ですよ、だって」 浦和レッズのMF矢島慎也は、全体トレーニングを終えると春の日差しに照らされたピッチでの居残りトレーニングをしていた。ボールを使ったメニューを一通り終えると、ユース時代から指導を受ける天野賢一コーチとランニングをして、ゆっくりとクラブハウスの方へ引き上げてきた。 今季、浦和の補強は若く将来性のある選手を中心とした新加入選手が多かった。それは矢島も例外ではなかったが、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は開幕前に「浦和は昨年、最もポイントを取ったチームであり、それに代わる選手はなかなかいない。だが、私は彼らを成長させる。それがアドバンテージになっていく」と話した。 昨季加入のMF駒井善成は1つのロールモデルだろう。前所属の京都サンガでは中心的