2016年01月09日 12:13 「虚構のリアリズム」キャプテン①|談論、野球漫画 Tweet 野球漫画論のトップバッターは、ちばあきお「キャプテン」。イチローがプロ入りの時に寮に全巻揃えて持ち込んだといわれる漫画だ。 1972年に当時少年コミック誌の新興勢力だった「月刊少年ジャンプ」に掲載され、爆発的な人気を博した。 「少年ジャンプ」をメジャーに押し上げたコンテンツの一つだ。 ■作者 ちばあきお(1943-1984)。ちばてつやの4歳年下の弟。満州生まれ。兄のアシスタントを経て、読み切り漫画でデビューするが、この漫画が出世作だった。 ちばあきおが自ら命を絶ったのは1984年、今もそのニュースに接したショックがうっすらと記憶にある。ちばあきおは「キャプテン」とそのスピンアウトともいえる「プレイボール」の2作を残して、わずか12年で消えていったのだ。 ■設定 世界:中学野球 軟式か硬式かは