戦争は、始めるより、終わらせる方がずっと困難です。 戦争で自国の人々がたくさん死んでしまっても、それを惜しむ気持ちが「死んだ人たちの仇を取らないといけない」「これほどの犠牲を払ったのだから、負ける訳にはいかない」と、ますます戦争を推進する方につながってしまいます。 特に、不利な状況で戦争を止めようとすると、国内から多くの反発を受けます。 第二次世界大戦のような大きな戦いでは、戦争から国を脱出させる困難さも大きなものになります。イクレは「紛争終結の理論 (1974年) (国際問題新書)」で、多くの反対を押し切り、苦しい決断を押し通して、戦争を終わらせた幾人かの人々を取り上げています。彼らはいずれも特殊な権威をもち、それを活用して多くの反対を押し切りました。 戦争継続か、同盟国を裏切るか? 戦争継続の誘惑 マンネルハイム リュティ=リッペントロップ協定 大統領就任と過酷な和平 戦争継続か、同盟
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