東電元幹部 事故の背景を証言 12月3日 7時18分 福島第一原子力発電所の事故を引き起こした背景について、東京電力で原発の安全対策を担当していた元幹部がNHKの取材に応じ、「コストを下げることに目を奪われ、深刻な事故への対策や危機感が薄れていった」などと証言しました。 東京電力は、2日、みずから行っていた福島第一原発の事故調査の中間報告を公表しましたが、事故から8か月以上がたっても、深刻な事故を招いた原因について数多くの疑問が残されています。この事故を引き起こした背景について、東京電力で原発の安全対策を担当していた複数の元幹部がNHKの取材に応じました。このうち、東京電力の元副社長で原子力部門のトップを務めていた友野勝也さんは、「原発を導入してからしばらくの間は、トラブルが多発して稼働率が下がり、原発はお金ばかりかかる『お荷物』のような状態だった。いかにトラブルを少なくしてコストを下げる