スーパーなどの生鮮食品店が自宅から遠く、徒歩での買い物に不便を感じる「買い物弱者」が全国で910万人に上るとみられることが3日、農林水産省の調べで分かった。最寄りの店まで直線で500メートル以上離れ、自動車を持たない人が対象で、北海道と長崎県では人口の約1割に達している。静岡は約20万人、人口比で5・2%だった。 自動車の有無を問わず、店までの距離が500メートル以上の人に対象を広げると4400万人と推計する。農水省の「農林水産政策研究所」は、こうした人の分布を都道府県ごとに示した「食料品アクセスマップ」を作成し、ホームページで公開。支援バス運行など対策の必要性を訴えるとともに、自治体や出店を検討する小売り各社に活用してもらう考えだ。 同研究所は住民の意識調査の結果、店まで直線で500メートル以上あると、道路の状況によって実際に歩く距離は1キロ以上になることもあるため、徒歩での買い物に