想像してみたい。 【もし、あなたが1945年8月15日(終戦日)に沖縄に生まれた人だったら】 あなたが生まれた日、戦争が終わりました。 収容所から帰った沖縄の住民たちは愕然とします。自分たちの田畑が消え、そこには米軍基地が建てられていたからです。 米国の統治下で、沖縄は食料難や米兵犯罪に苦しみます。 あなたと同じ時期に生まれ、栄養失調で亡くなった子たちもいました。 あなたが6歳のとき、サンフランシスコ条約が結ばれました。 この条約によってあなたの住む沖縄は日本と切り離されました。あなたは日本国籍を持ちながら「日本人」とは区別されて「琉球住民」と呼ばれ、これからもずっとアメリカの統治下で暮らすこととなりました。 あなたが7歳のとき、米軍が「土地収用令」を発表します。 銃剣とブルドーザーによって家は破壊され、土地は強奪され、巨大な基地が造られていきました。 幼心に見た、泣き叫ぶ家族の顔を今もあ