企業内に蓄積された膨大なデータを活用して、企業の意思決定を支援する「ビジネスインテリジェンス」(BI)の活用が叫ばれて久しい。特に近年は「ビッグデータ」という新たなキーワードとともに、社内外を問わずさまざまな情報やデータをビジネスに活用しようという機運が高まっている。 BIシステムでは、さまざまな切り口でデータを分析し、その結果をビジュアルなグラフや表、リストに可視化することができる。企業はその情報を基に、ビジネスを加速する新たな気付きを得たり、意思決定に役立てたいと考えている。 だが、これまでのBIシステムでは積極的に取り扱われてこなかった分野が存在する。それは、地図との連係をはじめとした位置情報の活用である。特に「ロケーションインテリジェンス」(LI)と呼ばれる技術は、位置情報から地理的な特性やトレンドを把握し、さらに企業が持つデータと組み合わせて分析、活用する手法として注目を集めてい