橋下徹という人は、人間とは何か、法的責任とは何か、政治的責任とは何か、について、本当に色々と考えさせてくれる人だ。人間は、社会的な生きものであり、社会生活上の態度の一貫性はプラス評価の対象とされる。「筋を曲げない」生き方は美徳なのである。筆者に近いところでは、裁判所における証人の証言の信用性のあるなしも、発言の一貫性を一つの重要な要素として判断される。 橋下氏はこれとは真反対の人間で、少なくとも政治家としては、自分の過去の発言に全く縛られないし、一貫性がないことをほとんど気にしない。その場その場で、相手に対して最大限の利益を約束し、あとであらかた反故にする(これは「架空の利益の約束」という橋下流交渉術なのかもしれない)。人間社会では、これは不道徳な態度なので、普通は政治家としてもすぐに終わってしまうはずなのだが、日本人が忘れっぽいのか、大風呂敷に弱いのか、今までほとんど問題になってこなかっ
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