アイヌ語地名の由来は− アイヌ語地名の由来を書き込んだ手書きの地図を独自に作製している山田治さん(75)が、新たに南樺太(現サハリン南側)の地図を完成させた。これまで道内の地名地図の改訂を繰り返し、北方領土についても作るなどし、南樺太が100作目となった。山田さんは「調べれば調べるほど新しい発見があり、やめられない」と話している。 山田さんは市内で30年間にわたり個人タクシーを営み、運転手になる前から、観光客に北海道の歴史やアイヌ語地名について質問されるだろうと独自に調べた。営業後は乗車した客に、巡った観光ルートや立ち寄った名所、途中のアイヌ語地名の意味を、紙に手書きして贈った。 退職した5年前からは「大きい方がたくさん地名などを書ける」と縦150センチ、横90センチの紙に北海道地図を書き、各地のアイヌ語地名と意味を表にして記入した。本や古地図などから地名を調べ、1枚の地図に書き込んだ