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ブックマーク / number.bunshun.jp (24)

  • 「誰も気づいてくれないんです」黒田博樹が秘かに成し遂げた偉業。(Number編集部)

    「逆の方に変わっていたんじゃないですか。ヤバい方に」 ある「人生の節目」について語った時、野太い沈着な声色が俄かに熱を帯びた。広島のマツダスタジアム、一塁ダグアウト裏に設けられた会見室でNumber878号のインタビューに答えてくれた黒田博樹が、24年前のある冬の日に思いを馳せていた。 「現時点が無い……今の自分が無い可能性もある。やっぱり、ひとつの出来事で人生は変わると思いますね」 <センバツ推薦の上宮高校が辞退> 「毎日新聞」大阪版の社会面にこんな見出しが刷られたのは、1991年12月28日の未明のことだ。前月に発売された宮沢りえのヌード写真集が記録的に売り上げを伸ばしている最中で、海の向こうでは1週間前にソビエト連邦が消滅していた。黒田が人生のターニングポイントを迎えたのは、そんな日の朝だった。 甲子園という青春を奪われた黒田の、意外な言葉。 「高校3年時に公式戦登板なし」というエピ

    「誰も気づいてくれないんです」黒田博樹が秘かに成し遂げた偉業。(Number編集部)
  • Jの先を行くドイツ代表の「科学力」。W杯優勝を支えたシステムが進化中。(木崎伸也)

    「自分たちの試合の振り返り、および対戦相手の分析に、ラームやミュラーといった選手たちが率先して取り組んでいた」 オリバー・ビアホフ(ドイツ代表マネージャー) J1が今季から走行距離やスプリント数の計測を始めたように、日サッカー界はデータ分析の発展に遅れまいと日々努力している。しかし、その先を走るサッカー大国も立ち止まっているわけではない。 とりわけW杯王者のドイツは、すさまじいスピードでデータ分析を進化させつつある。 2014年ブラジルW杯において、ドイツは「マッチ・インサイト」という最先端の分析システムを使用していた。 同システムはブラジルW杯に向けてSAP社とドイツサッカー協会が共同開発したもので、大会期間中、ドイツ代表の宿舎に置かれていた(詳しくはNumber 859号に掲載された記事『W杯優勝を支えた驚異の分析力』を参照)。 得失点シーンはもちろん、決定機やピンチの場面を、タッチ

    Jの先を行くドイツ代表の「科学力」。W杯優勝を支えたシステムが進化中。(木崎伸也)
  • 超弱小クラブが夢見る、ダービーでの町おこし。~リーガ初参戦・エイバルの冒険~(豊福晋)

    新シーズンのリーガ日程が発表された7月末、スペイン北部のギプスコア県で局地的な歓声があがった。 エイバル対R・ソシエダというカードが8月24日の開幕戦に決まったからだ。昨季、1940年のクラブ創設以来初の1部昇格を決めたエイバルの歴史的な初戦の相手が同県のR・ソシエダとなったことで、さっそく『ギプスコア・ダービー』が実現するのである。 喜んだのはエイバル関係者だ。エイバルの町の人口はわずか2万7000人で、スタジアムも5250人とどちらもリーグ最低。これといった有名選手もおらず、メディアの降格予想でも最有力候補となっている。クラブ予算もリーガ最低で、1部への登録もかつてエイバルでプレーしたシャビ・アロンソやバスク州出身のアシエル・イジャラメンディら、名のある他クラブの選手がイベントで呼びかけ、世界50カ国以上から融資が集まった末になんとか達成できた。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事

    超弱小クラブが夢見る、ダービーでの町おこし。~リーガ初参戦・エイバルの冒険~(豊福晋)
  • 南米の「神話」が合理主義に屈した日。7-1がブラジルに問う、究極の難題。(田邊雅之)

    ブラジルの、そして南米サッカーの持つ神話を過去の物にしたのは、ドイツが体現した完全な合理主義だった。サッカー歴史はどこへ向かうのだろうか。 リオのアパートで朝の4時まで原稿を書き、そのまま空港へタクシーで移動。機内でわずかな仮眠を取り、スタジアムに直行して取材を終えると、再び飛行機にとび乗って夜の10時に戻ってくる。 こんな生活を1カ月も続けていると、さすがに体も心もリズムが狂ってしまう。日に帰ってきてからも、クラプトンの古いブルースのアルバムを聴きながらスコッチを舐めないと、寝付けなくなってしまった。 それでもブラジル大会の記憶は、今も鮮明に脳裏に焼き付いている。特に強烈なのは、ベロオリゾンチでドイツがブラジルを7-1で下した試合だ。 この一戦は「衝撃」や「歴史的大敗」という見出しとともに、世界中で報じられた。W杯史上、ブラジルがかくも完膚なきまでに敗れたことはないし、準決勝で6点差

    南米の「神話」が合理主義に屈した日。7-1がブラジルに問う、究極の難題。(田邊雅之)
  • W杯は出た時点で「1兆円」の価値!?経済的には既に日本は勝っていた!(並木裕太)

    コートジボワール戦で、惜しくも逆転負けを喫した日。ギリシャ、コロンビアと続くグループリーグ残り2戦、日サッカー熱を巻き起こす活躍を見せられるか。 デンマークのケースから日の状況を考えてみる。 この問いに答えを出すうえで、参考になりそうなのがデンマークのケースです。 デンマーク代表はブラジルW杯出場を逃しました。地理的な違いはあるものの、FIFAランクは現在23位、過去4回出場したW杯でもベスト8が1回、ベスト16が2回、前回大会では日に敗れてグループリーグ敗退と、日と実力的に拮抗したチームだと言って差し支えないでしょう。 デンマークの英字紙『The Copenhagen Post』が、イングランドで行なわれた調査結果(英国小売協会による)と比較する形で、W杯出場を逃したデンマークの経済的な影響を算出しています。同記事によると、イングランド代表がW杯の予選で敗退した場合のイギリス

    W杯は出た時点で「1兆円」の価値!?経済的には既に日本は勝っていた!(並木裕太)
  • 青い空、5機のヘリ、殺風景な埼スタ。観客のいないスタジアムで考えたこと。(近藤篤)

    上空をヘリが旋回し、取材陣が見つめる殺風景なスタジアムでJリーグ史上初の無観客試合は行なわれた。春分の日の2日後、朝からとてもよく晴れた、いい天気の日だった。 ことの発端は、「JAPANESE ONLY」と書かれた1枚の横断幕だった。 その横断幕は3月8日の浦和レッズ対サガン鳥栖戦の試合前、埼玉スタジアム北ゴール裏、209番ゲートに垂らされた。隣りには日章旗がはられていた。 『日人だけ』横断幕を貼った当事者が後日説明した(とされる)ところによれば、それは最近ゴール裏に顔を出すようになってきた外国人サッカーファン(あるいはレッズファン)に向けてのメッセージだった、のだそうだ。 曰く、応援の統制がとれなくなってきた、と。 言い逃れか当なのかは知らないが、わかりやすく言えば、外国人さんがうざかったから、ということになる。 Jリーグの対応は迅速だった。5日後、新しく機構のトップに就任したばかり

    青い空、5機のヘリ、殺風景な埼スタ。観客のいないスタジアムで考えたこと。(近藤篤)
    konstantinos
    konstantinos 2014/03/25
    “観られないのもすごくきつい”
  • 羽生結弦、五輪王者としての初舞台。「追われる立場」での世界選手権へ。(1/3) - Number Web : ナンバー

    ソチで世界の頂点に立った羽生結弦。「五輪王者」という肩書きの意味は、ここからの彼の歩みにどんな色合いを加えるのだろうか。 3月26日から、さいたまスーパーアリーナで世界選手権が開幕する。 ソチ五輪でフィギュア男子史上2番目に若い五輪金メダリストとなった19歳の羽生結弦にとっては、3度目の世界選手権チャレンジになる。 通常、五輪が行なわれた年の世界選手権は、疲労やアイスショーの契約などを理由に欠場する五輪メダリストが少なくない。だが、羽生はソチ五輪が終わった直後から世界選手権に向けての抱負を語っていた。 「世界選手権は、日の代表として出させてもらう大切な試合。まだメダルを一個しか取っていない。金をまだ取っていないので頑張りたいと思います」 男子シングルの五輪チャンピオンがその年の世界選手権に出場するのは、2002年のアレクセイ・ヤグディン以来。実に12年ぶりのことになる。 過去の五輪金メダ

    羽生結弦、五輪王者としての初舞台。「追われる立場」での世界選手権へ。(1/3) - Number Web : ナンバー
  • <『キャプテン翼』作者が語る> 高橋陽一 「カール・ハインツ・シュナイダー誕生秘話」(田邊雅之)

    サッカー漫画の金字塔である『キャプテン翼』。 大空翼が欧州で出会う最大の好敵手が西ドイツの“若き皇帝”だ。 大人気漫画の作者がストーリーを構想した当時を振り返り、 名キャラクターが生まれた背景を明かした。 ブンデスリーガを特集したNumber835号より、高橋陽一先生が ドイツサッカーの魅力を語りつくした特集を全文掲載します! キャプテン翼を描き始めるきっかけとなったのは、1978年のW杯、アルゼンチン大会をテレビで観戦したことでした。 ちなみにこの大会では、ジーコやプラティニなどが脚光を浴びています。だからこそ私も翼を10番の選手にしたわけですが、一方では西ドイツ代表のFW、バイエルンに所属していたカール・ハインツ・ルンメニゲにも強烈なインパクトを受けました。そこでジュニアユース時代の翼の物語にも、カール・ハインツ・シュナイダーというドイツ人の若手を登場させることにしたんです。シュナイダ

    <『キャプテン翼』作者が語る> 高橋陽一 「カール・ハインツ・シュナイダー誕生秘話」(田邊雅之)
  • 松井秀喜とラミレスの言葉で考える、55本塁打と、敬遠と、“日本人”。(中村計)

    8月22日に球団新記録のシーズン45塁打を放ったバレンティンはその後もペースが落ちず、8月27日にプロ野球史上最速となる111試合目での50塁打を記録した。 プロ野球を観ていて、やむをえないと諦めつつも、どこか割り切れなさが残るのがタイトル争いにまつわる敬遠や不出場だ。そして今、ヤクルトのバレンティンが超えるかどうか注目を集めている「55の壁」――。 シーズン開幕前、DeNAのラミレスに2時間ほどインタビューしたときのことだ。日の野球が心底好きだというラミレスに、あえて否定的なことを言わせたくなり「タイトル争いのときに敬遠したりすることについてどう思うか」と尋ねた。 ところがラミレスは実に冷静というか、ある意味、達観していた。 「外国人として受け入れがたいことは『ショウガナイ』って思うことが大事。ジャパニーズスタイルは理解しているよ」 「自分が監督でも敬遠していたんじゃないかな」

    松井秀喜とラミレスの言葉で考える、55本塁打と、敬遠と、“日本人”。(中村計)
    konstantinos
    konstantinos 2013/08/30
    "とにかく一気に抜き去ること"
  • 司法試験受験か試合出場か?セリエAで起こった奇妙な騒動。(弓削高志)

    アタランタのベテランDFグリエルモ・ステンダルドには、セリエAとBで積み上げた通算300試合出場とラツィオ時代に獲った2009年のイタリア・スーパー杯以外、取り立ててみるべきタイトル歴はない。 ただし、彼には今季のセリエA全体を見渡してみても5人しかいない、稀有な肩書きがある。大学で法学部を出た彼は、れっきとした“学士”プレーヤーなのだ。 昨年12月、そのステンダルドがイタリア中を巻き込む議論の主役になった。 '08年の学位取得後も勉強を続け、選手業をこなしながら、いずれは法曹界へと進むキャリア転身の方策を探っていた彼に、ようやく司法試験受験の機会が訪れた。 しかし、3日間を要する口頭試問試験とコッパ・イタリア5回戦の日程が重なってしまい、ステンダルドはやむなく監督コラントゥオノへ特別休暇を願い出た。 ローマとの5回戦で彼を先発させるつもりだった指揮官は「いかなる理由があっても例外は認めな

    司法試験受験か試合出場か?セリエAで起こった奇妙な騒動。(弓削高志)
  • 広島、悲願のJ初優勝ドキュメント。ビッグアーチを揺らした躍動の90分。(細江克弥)

    Jリーグ発足時の10クラブの中で唯一、3大タイトルに縁がなかったサンフレッチェ広島。1994年のファーストステージ優勝の際の主力選手だった森保一が、監督としてチームに初の年間王者の栄誉をもたらした。 キックオフを45分後に控えた13時45分、突然、スタジアムDJが予定稿にない“アドリブ”を叫んだ。 「皆さん! メインスタンドから向かって右側、電光掲示板の上を見てください。キレイな虹がかかっています!」 広島ビッグアーチの上空にどんよりと立ち込めていた雨雲が、ほんの一瞬だけきれいに取り払われた瞬間だった。見ると確かに、大きな虹が掛かっている。何かを期待せずにはいられないほど大きなアーチに、スタンドが沸いた。 この試合でセレッソ大阪に勝って、なおかつ、2位のベガルタ仙台がアルビレックス新潟に負ければ優勝――。悲願達成の可能性を視界に捉えたサンフレッチェ広島にとって、決して簡単なゲームではなかっ

    広島、悲願のJ初優勝ドキュメント。ビッグアーチを揺らした躍動の90分。(細江克弥)
  • クラブは赤字、選手はフェラーリ……。「余命5年」のリーガに未来はあるか?(工藤拓)

    「このままの状態が続けばスペインフットボールは死に絶える。私は1年前、リーガ・エスパニョーラはあと10年の寿命だと予想したが、今は長くて5年と見ている」 先日、フットボールと経済の関係に詳しいバルセロナ大学経済経営学部ホセ・マリア・ガイ教授の発言が話題になった。 元エスパニョールの役員でもある教授は、ヨーロッパフットボールにおける5大リーグ(イングランド、ドイツスペイン、イタリア、フランス)の経済状況を多角的に分析した「スペインとヨーロッパフットボールの経済状況報告」を毎年発表している。この発言は、5回目を迎えた今回の発表の中で飛び出したものだ。 収益を伸ばしているのはバルサとレアルの2強だけ。 教授の発表によれば、ヨーロッパ全体が経済危機に苦しむ中、フットボールがもたらす収益は毎年4%の率で増え続けている。それ自体は良いことなのだが、問題はそれを上回るスピードで支出額が増え続けているこ

    クラブは赤字、選手はフェラーリ……。「余命5年」のリーガに未来はあるか?(工藤拓)
  • 「お前はベンチ要員」とモウリーニョ。行き場なきカカの孤独な戦いは続く。(工藤拓)

    レアル・マドリーが宿敵バルセロナを2-1で下し、今季1冠目を獲得したスーペルコパ・エスパーニャ第2戦。この試合後、サンティアゴ・ベルナベウのピッチ上でトロフィーと共に写真撮影を行う選手達の中に、カカの姿がなかった。 「今の自分が置かれた状況は、みなと一緒に写真に写れるようなものじゃない」 この日ベンチ外となったカカはスタンドでチームの勝利を見届けた後、そう言って早々にスタジアムを後にしたのだという。その2日後、移籍市場の終了と同時に彼のマドリー残留が決まった。 2009年夏、3年ぶりにマドリーの会長に復帰したフロレンティーノ・ペレスは、同夏に加入したクリスティアーノ・ロナウドと並ぶ「新銀河系軍団」の象徴として、カカを6800万ユーロの移籍金と引き換えにミランから獲得した。 だが昨季までの3シーズンでカカが見せてきたパフォーマンスは、加入時にファンやメディアが抱いた期待にも、クラブが払った破

    「お前はベンチ要員」とモウリーニョ。行き場なきカカの孤独な戦いは続く。(工藤拓)
  • 風間フロンターレの不気味な動き。大敗の初采配で見えた変革の予兆。 (木崎伸也)

    就任してわずか4日間しか準備期間が無いまま臨んだ4月28日の対サンフレッチェ広島戦。風間八宏新監督は「短い(準備)時間だったが選手は(新しい指導法を)意識してやってくれていた」と強い手応えを感じているようだった。 これほどピッチの上が“非常識”に満ちた試合も珍しいだろう。 4月28日、川崎フロンターレの風間八宏新監督の初戦となった川崎対広島(1対4)では、Jリーグのセオリーからかけ離れた現象ばかりが目に飛び込んできた。 たとえば、風間監督が守備の綻びに対して、まったく“対症療法”を施さなかったことだ。 この日の広島は攻撃になると、佐藤寿人を頂点に選手5人を前線に張らせ、5トップのような陣形になっていた。川崎の4バックは中央に集まって守っているため、右サイドのミキッチと左サイドの山岸智が完全にフリーになる。風呂桶でたとえるなら、両ハジに大きな穴が空いているようなもの。水がじゃんじゃん漏れ出し

    風間フロンターレの不気味な動き。大敗の初采配で見えた変革の予兆。 (木崎伸也)
  • 日本ハムが貫いたドラフトの信念。菅野騒動で問われる球団の姿勢。(中村計)

    津田敏一日ハム球団社長が菅野の指名権獲得を確認した瞬間。「スカウティングと育成で勝ち続けるのが、ウチのモットー」と胸を張った津田社長 当にそうだろうか。 先日のドラフト会議で、日ハムが東海大の菅野智之を先方に何の断りもなく指名したことについて、一部の関係者が「失礼だ」と憤慨しているという。 しかし、指名する場合、事前に監督等に連絡を入れるのは「礼儀」ではない。あくまで球界の単なる「慣習」だ。 どのような展開になるのかもわからないのに、指名するであろう選手にいちいち連絡を入れていたのではキリがない。おそらく今年も、何の連絡もないままに指名を受けた選手は菅野だけではないだろう。 そもそも日ハムでは、ドラフト当日まで、誰を指名するかを知っているのはGMを始めとするほんの数名の幹部だけだ。 日ハムのスカウト、岩井隆之が明かす。 「僕は横浜でもスカウトをしていたんですけど、日ハムにきてび

    日本ハムが貫いたドラフトの信念。菅野騒動で問われる球団の姿勢。(中村計)
  • 投てきと跳躍種目の観戦のコツって?“理系君”になって世界陸上を観戦。(生島淳)

    世界を圧倒する記録で、今大会参加日人選手の中で唯一金メダルを獲得した室伏広治。ビクトリーランでは、被災地の門脇中学校(石巻市)で渡された寄せ書きの日の丸を掲げ歩いた 世界陸上大邱大会、最後の最後にジャマイカが男子400mリレーで世界記録を叩きだし、興奮を残してその幕を閉じた。 今回、現地で取材してみて、改めて感じたのは投てき種目と、跳躍種目の面白さである。 選手の素質、技術の素晴らしさもさることながら、これらの種目においては「理系的特質」が大いに重要だと気づかされたのだ。 ハンマー投げは「遠心力」についての種目である。 室伏広治が優勝した男子ハンマー投げ。じっくり見れば見るほど不思議な競技だ。そして考えさせられる。 まず、ハンマー投げの観戦においてはテレビカメラは肉眼にかなわないということだ。 テレビはハンマーの寄りの映像を撮るが、記者席では放物線を視界に捉える。いい投てきだったか否かは

    投てきと跳躍種目の観戦のコツって?“理系君”になって世界陸上を観戦。(生島淳)
  • <W杯連覇なんて出来っこない?> ガットゥーゾの反論。 「俺の答えは、ノープロブレム」(クリスティアーノ・ルイウ)

    数々の批判を受け止めてなお、自信は微塵も揺るがない。 “猟犬”と呼ばれる男は、今大会も気で優勝を狙っている。 ――リーノ(ガットゥーゾの愛称)、敢えて厳しい質問から始めたいんだが……。 「ノープロブレム。もう俺もベテランだから手厳しい質問や批判には慣れっこだし、十分な免疫を持ってるから大丈夫だよ。何だって聞いてくれ(笑)」 ――OK、ではこの問いから。W杯開幕を目前にした今、前回覇者イタリアの評価は決して高くはない。むしろ、それは極めて低いと言うべき状況に置かれているよね。『確かに'06年は世界を制したが、その奇跡を起こせるだけの力を今のイタリアは持っていない。主力は依然として同じ顔触れ。彼らは確実に4つ齢を重ね、一方で若手の台頭はない。したがって戦力は著しく落ちている』と。 「だから連覇なんて出来っこない? なるほどな。まぁ確かにそうした見方にも一理はある。だが俺の答えは、ノープロブレ

    <W杯連覇なんて出来っこない?> ガットゥーゾの反論。 「俺の答えは、ノープロブレム」(クリスティアーノ・ルイウ)
    konstantinos
    konstantinos 2010/06/01
    ガットゥーゾ相変わらずだな
  • <W杯の正しい見方> フース・ヒディンク 「ガーナとスロベニアに番狂わせの匂いがする」(ジミー・フロントストラ)

    ビッグトーナメントにおいて、これほど波乱を起こすのを得意とする監督は他にいないだろう。フース・ヒディンク監督は、'02年W杯で韓国をベスト4に導いたのを皮切りに、'06年W杯ではオーストラリアをベスト16に、ユーロ2008ではロシアをベスト4に躍進させ、次々にサッカーファンの度肝を抜いてきた。 残念ながら今回、ロシアは欧州地区予選のプレーオフでスロベニアに敗れ、南アフリカW杯の出場権を逃してしまったが、すでに'10年8月からトルコ代表を率いることが決まり、次なるサプライズの準備を進めている。 この“番狂わせの達人”は、今回のW杯では、いったいどこに注目しているのだろうか? 4月下旬、トルコでインタビューを行なった。 トルコサッカー協会は野心と情熱に満ちあふれている。 私が監督になるうえで最も重視しているのは、そこにどんなチャレンジが待っているかということだ。韓国でも、オーストラリアでも、そ

    <W杯の正しい見方> フース・ヒディンク 「ガーナとスロベニアに番狂わせの匂いがする」(ジミー・フロントストラ)
    konstantinos
    konstantinos 2010/05/28
    ドイツの扱いってw
  • ついにヨハネスブルグへ潜入。南アW杯のために僕は命をかけてる!?(竹田聡一郎)

    「ジョバーグはね、一部だけ、ダウンタウンだけは危険だけれど、ほかは全然、安全なんだから」 空港で予約していたタクシーの運転手も、ゲストハウスのオーナーも、ショッピングモールのセキュリティもほぼ同じ内容のことを言った。 だが、というワリには僕が滞在しているeast gateという閑静な住宅地ですら、各家庭の鉄の門扉はいかにも堅牢で、塀は高く頑丈でご丁寧に有刺鉄線まで確認できる。玄関脇には必ずセキュリティ会社のステッカーが貼ってあって、時折、警察車両がサイレンを鳴らして疾走している。安全? この様子から連想できるのは違った言葉なのだが……。 とはいえ、「次回の記事はジョバーグから!」なんて調子良く書いてしまったのでライターとしての責任がある。ジョギングシューズのひもをきつくしめ、100ランドの現金をポケットに入れ、水のペットボトルと「写ルンです」を入れたビニール袋を片手に下げるという“上野公園

    ついにヨハネスブルグへ潜入。南アW杯のために僕は命をかけてる!?(竹田聡一郎)
  • バイエルンがリヨンに余裕の大勝。ファンハールは欧州一傲慢な監督?(木崎伸也)

    立ち上がりの15分間は、両チームのゲームプランが衝突する時間帯である。 準備してきたプランが見事に的中することもあれば、逆に相手が思い通りに動かず、プランが狂ってしまうこともある。 CL準決勝の第2レグ、リヨン対バイエルン――。 プランが狂ったのは、前者だった。 この日のリヨンのコンセプトは、実に明快だった。 キックオフと同時に、リヨンの選手はとにかくロングボールを蹴り続けた。10年前のイングランド人? と突っ込みたくなるくらいに、一か八かのロングボールを前線に送り込んだ。 とはいえ、古典的なイングランドスタイルと全く同じわけではない。ロングボールを蹴った瞬間、ほとんどの選手が相手陣地に雪崩れ込む。もし、バイエルンの選手がボールを拾っても、猛烈なプレスをかけて、ボールを奪ってしまおうという作戦だ。もしうまくいけば、相手ゴールから近い位置でカウンターを仕掛けられ、ビッグチャンスが生まれる。<

    バイエルンがリヨンに余裕の大勝。ファンハールは欧州一傲慢な監督?(木崎伸也)