私は,今までJava Community Processを通じてJSR-51 (NIO),JSR-204とJavaの仕様策定作業に関わってきて,現在もJSR-203 (NIO.2)のエキスパートグループで活動しています. JSR-51では,ヒープの外側のメモリ領域を抽象化したオブジェクトとして扱うネイティブオブジェクトという技術を核にしたNIO APIの設計に関わりました.これはかなり大規模な作業だったためにすべての作業が間に合わず,多くの課題を後に残すことになりました.また,残念だったのは,私達が作った仕様が必ずしもすべての開発者に歓迎されたわけではなかったことです.これらは私の心残りでした. そこで後継のNIO.2のエキスパートグループでは,できる限り多くの開発者に仕様をレビューしてもらい,そのフィードバックを生かしてよりよいAPIを設計しようと思っています.そのため上記の仕様リードの