ノルウェー北部キルケネス近郊で観測されたオーロラ(2015年11月12日撮影、資料写真)。(c)AFP/JONATHAN NACKSTRAND 【1月4日 AFP】北欧諸国には毎年、冬将軍が暗幕を下ろす。春が太陽を連れて来て、自然が息を吹き返す4月まで、その幕は決して上がらない。 ノルウェーのオスロ(Oslo)やフィンランドのヘルシンキ(Helsinki)、スウェーデンのストックホルム(Stockholm)などでは、12月になると午後2時には日が落ち、翌午前9時ごろまで夜は明けない。日中もしばしば曇天に覆われ、薄日しか差さない。人々はどうにかして陰鬱(いんうつ)さを吹き飛ばし、明るく暮らそうと八方手を尽くしている。 昨年11月のストックホルムの合計日照時間はわずか46時間で、フランス・パリ(Paris)の半分強に過ぎなかった。それでも、2014年同月のたった5時間に比べれば、約9倍伸びた。