先ごろ来日もしたフランスの経済学者、トマ・ピケティのベストセラー『21世紀の資本』が話題です。「数量経済史」という最新の統計手法を用い、過去200年以上の欧米諸国のデータを分析したもの。ただし原著は969ページもあり、みすず書房から発行された日本語版も全728ページで、価格も高額。難しそうなイメージもあり、興味はあってもなかなか手が出せないという方も少なくないはずです。 そこでおすすめしたいのが、『日本人のためのピケティ入門:60分でわかる「21世紀の資本」のポイント』(池田信夫著、東洋経済新報社)。ピケティの考え方や周辺状況、また経済がたどってきたプロセスを、わかりやすくコンパクトにまとめた書籍です。きょうは、「いまさら聞けないこと」に焦点を当てた第1章「ピケティ Q&A」をクローズアップしてみます。 ピケティってどういう人? トマ・ピケティは、パリ経済学院(Paris School o
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