日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)で2013年度に取り出す予定の核分裂性プルトニウム約0・6トンの使い道を示す利用計画について、電力会社でつくる電気事業連合会が、国の原子力委員会が定めた提出期限の今月中の作成を断念したことが21日、関係者への取材で分かった。国内の原発再稼働の見通しが不透明で、原発でプルトニウムを燃やす「プルサーマル」の実施にめどが立たないためとみられる。 プルトニウムは数キロで核兵器を製造できるとされ、使い道を明らかにしないままの保有は国際的な批判を招く。原子力委は事態を重くみて、26日の定例会議に電事連を呼び説明を求める方針。 原燃は今年10月の再処理工場操業を予定し、13年度中に使用済み核燃料約80トンを再処理して約2トンのプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)を生産する方針。計算上、この中に約0・6トンの核分裂性プルトニウムが含まれる。原子力委は