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ブックマーク / blog.tinect.jp (65)

  • 「アフリカの呪術師」と全面対決するため、電子マネーを導入した話。

    こんにちは。日植物燃料株式会社、代表の合田です。 今回は、前回に引き続き、モザンビークで「バイオディーゼル事業」に着手したところからの話です。 バイオディーゼル燃料事業を成立させるためには「生産」と「販売」の2つが課題です。 ですから何よりもまず、私たちは「バイオディーゼル燃料」を安定して生産できなければなりませんでした。 そこで、前回も少し触れましたが、ヤトロファの種を現地の人に提供しました。 今利用している農地にヤトロファを植えてもらうことはできませんが、今ある畑の脇に「柵」としてヤトロファを植えてもらい、収穫したヤトロファは私たちが買い取り、加工して燃料とします。 「組合」と言う形態をとりながら、1万人の農民たちに協力してもらい、なんとか私たちはモザンビークでバイオディーゼル燃料の原料となるヤトロファを栽培し、燃料を作り出すことはできるようになりました。 ですが、もちろんそれだけで

    「アフリカの呪術師」と全面対決するため、電子マネーを導入した話。
  • 「言いにくいこと」を言わないと、会議の生産性はあがらない。

    経営会議の場で「普段は言えない、会社の問題は何ですか?」と聞かれたらなんと答えますか? 経験的には、 「やってることが認められてない」 「私の考えを提案する機会がない」 「会社や事業部の未来が見えない」 と言った回答が多いと思います。 言えない問題を聞いた経営者はおそらく「ムッ」とするでしょう。中には「あの野郎」と感じたりする方もいるでしょう。 そんなの当たり前です。 だからこそ会社にとって「言いにくい真実」とは多くの場合、扱われないまま放置されたり、最悪の場合は、幹部が率先して、経営者不在の飲み会の場で語られたりします。 でも考えてみてください。ムーミンに出てくるリトルミイの名言にこんなものがあります 時々、誰かに言われた言葉がチクッて刺さってイラッてするときあるじゃない。 それね、当のこと言われてるからよ 実際のところ、その「言いにくい真実」には、会社が次のステージに向けて進化する機

    「言いにくいこと」を言わないと、会議の生産性はあがらない。
    ma7e
    ma7e 2017/01/30
  • 「無知」は何とかなるが、「バカ」を変えるのは難しい。

    とあるグループのマネジメント上の課題を抽出してほしい、との依頼があり、昔、システムコンサルティング業を営む会社に訪問したことがある。 当時、リーダーおよびメンバーにヒアリングをかけ、状況を聞き、チームのミーティングにも出席して様子を見た。 すると、問題は明白であった。 1.若手の力量は低い 2.リーダーの力量が突出している 3.ただし、リーダーはメンバーの力量と意欲には無関心である。 この会社ではリーダーが仕事をしていない。正確には「仕事をしているのだが、マネジャーとしての仕事をしていない」と言うべきか。 元インテルのCEOであるアンドリュー・グローブが述べている状況のとおりである。 人が仕事をしていないとき、その理由は2つしかない。単にそれができないか、やろうとしないかのいずれかである。 つまり、能力がないか、意欲がないかのいずれかである。(中略) マネジャーの最も重要な仕事は、部下から

    「無知」は何とかなるが、「バカ」を変えるのは難しい。
  • 社内評価の高い人が、会社を去る時に起きる、2つのショック

    「評価の高い人」が会社を辞める時、会社には2つのショックが引き起こされる。 1つは業績面、できる人が辞めれば会社の業績に影響がある。 そして2つ目は精神面、できる人は皆の尊敬の対象であることも多く、連鎖的に退職者が出ることも想定される。 だから、「評価の高い人」をつなぎとめることは、会社にとって大きな課題の1つである。 だが、一般的に「評価の低い人」に比べて、「評価の高い人」は会社を辞めにくいと思われている。 確かにそうかもしれない。今の会社で評価されているのだから、敢えてリスクを取ってまで転職をする必要はない、と考える人も多いだろう。 だが一方で、「評価の高い人」は能力が高いことが多く、他社も欲しがる人材である。野心もあり、中には「起業したい」や「もっと良い条件はないか」と虎視眈々と狙う人もいる。 だから、「評価の高い人は会社を辞めにくい」と一概には言えない。 それどころか、「評価が高い

    社内評価の高い人が、会社を去る時に起きる、2つのショック
    ma7e
    ma7e 2017/01/30
  • 価値を生み出せる人間と指示待ち人間の違いは何か

    最近、子育てについての学術書を読み込んでいた。 アメリカではイノベーションと科学が国としての大きな成長産業となっており、どのようにしたら天才児を上手く生み出せるのかについての研究が非常に熱心に行われている。そのいくつかは僕達も翻訳で読むことができる。 それらを読み込んでいったところ、ほぼ全てので幼少時教育の重要事項としてあげられていた点が1つだけあった。今日はその事について書いていこうと思う。 自由の使い方 「明日から3日の間、自由にしていいよ」と人に言われたとして、あなたは何をするだろうか。好きなだけ寝る?映画を見に行く?漫画を読む? たぶんほとんどの人がこういった消費的な娯楽を選択するんじゃないかと思う。「よーし明日から前からやりたかった研究テーマについて徹底的に取り組むぞ」なんていう人は非常に稀だろう。 改めて自らを省みて欲しいのだけど、僕を含めて多くの人は「当にやりたくてやりた

    価値を生み出せる人間と指示待ち人間の違いは何か
  • 頑張ったら収入が増えるべき、といってるひとが、過労死を生み出してる。

    ロバート・ソローはノーベル経済学賞の受賞講演で「人々がより一生懸命働くから成長するのではない、よりスマートに働くから成長するのだ」と述べた。 この言葉通り、アメリカにおいては、ITのお陰でスマートに働けるようになり、生産性は上がったとされている。 2010年のように年4%の伸びとなれば、70年間で生活水準はなんと16倍になる。4%は例外としても、過去10年間のアメリカの労働生産性はなかなか悪くない成績を収めている。平均して2.5%と、1960年代以降最高の数字を達成しているのだ。これは1970年代、80年代を大きく上回り、1990年代さえもしのぐ。 そして経済学者の間ではその原因に概ね合意が形成されている。1990年代から始まったこの生産性急伸の原動力は情報技術IT)だということである。*1 一生懸命働くことは重要だが、豊かになるために「スマートに働くこと」はもっと重要である。 しかし、

    頑張ったら収入が増えるべき、といってるひとが、過労死を生み出してる。
    ma7e
    ma7e 2017/01/06
  • 経営者に理不尽に怒られた社員は、会社に何も言わなくなる

    あるサラリーマンがいた。彼は新人の時に一度、ものすごく経営者に怒られたことがある。 怒られた理由は単純で、「会社に何か提案があれば何でも言って」と言われたので、普段から思っていたことをそのまま言ったのだ。 残念ながら、その提案の内容は稚拙だった。経営を知らぬ浅はかな若手の一言だった。彼は社長の嫌いな人物を擁護したのだ。 もちろん経営者は激昂した。彼は1時間以上にわたり怒る経営者に間違いを指摘された。だが彼は、なぜ自分が怒られなければならないのかがさっぱりわからなかった。 経営者は確かに「なんでも言って良い」と言ったのだ。 それなのに「お前は全く分かっていない」と侮辱されることの正当性も判然としなかった。 後日、経営者は「悪かった」と彼に謝罪した。 しかし、彼はそれに対してはとくに責める気もなく、それを聞きながら2つのことを学んだと思った。 一つは 「人の言葉を額面通り受け取るな」 そしても

    経営者に理不尽に怒られた社員は、会社に何も言わなくなる
  • 社員ががんばっているのに業績が伸びないのは、社員を頑張らせすぎているから。

    あるスタートアップに勤務する知人がいる。 彼は一つの部門を任されており、売上・利益に対して責任をもっているので、当然、期末になると、成果に対して説明を求めらる。そしてつい先日も、目標に対しての進捗を報告する会議があったとのこと。 ところが、彼は不満気である。 「自分は、期首に立てた計画をピッタリ達成したんだよ。」 「んー…」 「そしたら、上から「もっとやれたでしょう」って。アホかと。」 「ほうw」 「そう、じゃあ、期首に立てた計画は一体何だったのかと。」 「まあ、そうですよね。」 「そうwムカついた。だったら最初から期首の計画を承認するなといいたい。」 つまり、衝突が生じているのは、次の点だ。 彼の上司にとって、「計画」とはその通りにやるものではなく、下をドライブするための単なるツールに過ぎない。だから、計画通りかどうかよりも、下が「常に全力」であることのほうが重要なのだと言える。 逆に彼

    社員ががんばっているのに業績が伸びないのは、社員を頑張らせすぎているから。
    ma7e
    ma7e 2016/12/03
    “彼らは「余計なことをしたくない」と考えるようになり、長期的な施策には目がいかなくなる。それはつまり「継続性」がない組織が出来上がる、ということだ。”
  • 「手が動かせない人」への処方箋

    ところで私は、かつて「手を動かさない人」でした。 仕事にせよ、勉強にせよ、創作にせよ、音楽にせよ、どんなことでも「ごちゃごちゃ考えているより、まずやってみて場数をこなした方がスキルは育つ」というのは、大体の場合で当てはまる普遍的なセオリーであると思います。 ゲーム開発、アプリ開発なんかでも、実績を残している人はみんな「いいからまずやってみろ」って言いますよね。 手を動かすこと、超大事です。手を動かすことによって、課題が生まれ、自信が生まれ、ノウハウが蓄積されていく。頭で考えているだけでは何も始まりません。考えたものは、出力しなくてはいけません。 ところが、世の中には「手を動かさない人」がいます。取り敢えずやってみろ、というアドバイスを受けつつも、なかなか「取り敢えずやってみる」という実施タームに移れない、もしくは移らない人ですね。先日、Books&Appsさん内でもそれについての記事が掲載

    「手が動かせない人」への処方箋
  • 「問題文を読んでもそこに何が書かれているのかわからない」子を教えていた時のお話

    この記事を読んで、昔塾講師やら家庭教師やらを掛け持ちしていた頃のことを思い出しました。 AI研究者が問う ロボットは文章を読めない では子どもたちは「読めて」いるのか? これまでのところ、テストを受験した公立中学校生340人のうち、 約5割が、教科書の内容を読み取れておらず、 約2割は、基礎的な読解もできていない ことが明らかになってしまった。 以前Books&Appsさんに寄稿させて頂いた記事でも触れたんですが、塾講師を「出来る子をもっと伸ばす」人と「出来ない子をなるべく救い上げる」人に分けたとしたら、私はもっぱら後者でした。 で、私が塾講師をやっていた頃も、「問題文を読解する」という段階で苦戦する子は何人もいました。 手前みそですが、上記記事からの引用です。 塾講師時代、子どもの「勉強わからない」に対処するうちに学んだこと 国語で印象に残っているのは、「そもそも数行以上の文章を、意味を

    「問題文を読んでもそこに何が書かれているのかわからない」子を教えていた時のお話
  • 他者を変えようとする努力は、大抵徒労に終わる。変えるのは人でなく環境。

    彼がが仕事をきちんとしてくれないのですが…… とか 部長がイマイチで…… といった愚痴とも、指摘ともつかない話をよく聞く。 そして、セットで語られる悩みが「あの人をどうやったら変えられるでしょうか?」だ。 行動を起こす人も多い。「やっぱりじっくり話をすることが必要」とか、「危機感を持ってもらわなきゃダメですかね?」といった抽象的ななものから、「先週、ビシっと言ってやりましたよ」といった具体的なものまで、数々ある。 もちろん、彼らは真面目に考えており、当人たちに気で「変わってほしい」と願っている。 「変わらなければ生き残れない、彼らのためでもある」 と純粋に信じている。 だが、残念ながら、というか当然、というか、上司や同僚、そして部下を変えようとする努力は、大抵徒労に終わる。 人は、人の心を変えることに関しては、ほとんど無力である。 例えば、かつてこんなやり取りがあった。 彼は有能な技術

    他者を変えようとする努力は、大抵徒労に終わる。変えるのは人でなく環境。
  • 「手を動かさない人」へのアドバイスは、とても難しい。 | Books&Apps

    先日、メールマガジンを長年運営しているという方にお会いした。 メールマガジンというと古いイメージがあるが、実際にはまだまだ需要はあるとのこと。彼は会社員でありつつ、個人でメールマガジンを運営し、それなりの規模まで育てている。 そんな彼と話したとき、一つ悩ましいことがあると教えてくれた。 「メールマガジンの運営と集客ののコツを教えてくれ、と私のところへ来る人が結構いるんですが……一つ、悩ましい、というか困ったことがありまして。」 「どんな話ですか?無料でノウハウを教えてくれ、とか?」 「いやー、無料で教えるのは別にいいんです……10分、20分、自分のやっていることを伝えるだけですから。私も立ち上げに苦労しましたから、気持は良くわかります。だから「こうすればいい」は簡単に伝えられるんです。」 とてもいい人である。 「お金の話ではないのですね。」 「いやー、別にこれで稼いでるわけじゃないので。読

    「手を動かさない人」へのアドバイスは、とても難しい。 | Books&Apps
  • 仕事において「裁量がない」時の精神的負担は、想像するよりも遥かに大きい。

    このメディアの書き手の一人である高須賀さんから、メッセージを頂いた。 高須賀さんは、月200時間以上の超長時間労働を経験されたということだったが「結構がんばれていた」という。 ただしそれは「指示を出す側」という条件付きの場合だった。 それでも指示出し側だったのもあって、結構みんながんばれてましたね。逆に指示出される側のコメディカルは、勤務時間が僕らよりも少なくてもバンバン消えてってましたし。やっぱり裁量の有無は大きいなぁと 私も同様の記憶が数多くある。 例えば、私が新人の時に一番キツイと感じた仕事が、実は「上司・先輩のコンサルタントへの同行」だった。 「上司や先輩のコンサルタントへの同行なんて、任せてればいいからラクじゃない」 という方もいるが、とんでもない。あれは一番負荷が大きい仕事の1つだ。 仕事に慣れておらず、自分だけでは何一つできない状態で、先輩からの指示だけ飛んで来る。 ・議事録

    仕事において「裁量がない」時の精神的負担は、想像するよりも遥かに大きい。
  • 「伝えたつもり」では伝わらない。足りないのはテクニックではなく「回数」だった。

    最近、仕事で新しいシステムを導入した。新しくなるということは、知らないものに出会うということだ。 当然、ユーザーは戸惑う。戸惑いを軽減するための手段として「説明」や「広報」がある。説明や広報は、当に有効なのだろうか。一体どれだけ効果があるのだろう。 ☆★☆★☆ 新しいシステムを導入する。事前にマニュアルを配布し、説明会を開催し、メールでも広報した。 限られた時間の中でしていることであり、こちらも手探りでやっている側面も大きいため、全てを伝えることはできない。 やはり、問い合わせは多かった。社会人になって、一番電話が鳴ったと思う。 ここまでは想定内。全てを説明できているわけではないのだから、問い合わせが多くなることは当然だ。 ただ、想定外だったのは問い合わせの内容である。広報していないことを聞かれたケースもあったが、多くは既に広報していることだった。事前に配布しているマニュアルや広報のメー

    「伝えたつもり」では伝わらない。足りないのはテクニックではなく「回数」だった。
  • 「理念やビジョンがあるから会社がまとまる、なんて大嘘」というコンサルタントの話。

    「会社には、経営理念がある」ということは広く知られているが、「なぜ理念が必要なのか」については意外と知られていない。 いや、正確に言えば「理念がなぜ存在するか」についての当の理由が間違って伝わっている事が多い。 私が「経営理念」について、初めて考えさせられたのは、コンサルタントになって二年目の事だった。 ある、鉄鋼業界出身のコンサルが、印刷会社の社長に「経営理念」について指導していたのを見ていたのだ。 そのコンサルタントは言った。 「社長、この会社の経営理念はなんですか」 「お客様のために、誠意を尽くして商売をする、です。」 コンサルタントはそれを聞き、声を荒げた。 「あのねえ社長。こんな世のため人のため、みたいな、なんとでも取れる経営理念なんて、何の役にも立たないよ。テンプレート通りにつくってるから、会社がダメになるんだよ」 今思えば、相当失礼な言い方だったが、その指摘は的を射ていた。

    「理念やビジョンがあるから会社がまとまる、なんて大嘘」というコンサルタントの話。
  • 「全力を尽くしますが、成果は保証できません」と言ったら、怒られた。

    知人が営業をやっている。 その知人が、「全力を尽くしますが、成果が出る保証はありません。と言ったら上司に怒られました。」という。 彼は普段、ほとんど愚痴を言わない。だが、この件は腹に据えかねるようだ。 「上司は「絶対成果出します!と聞きたかったらしいんです」 と彼はいう。 私は上司の気持ちを想像した。 「単に意気込みが聞きたかったのでは?」と聞くと、 「絶対なんて、ないですよ。」 と彼は答えた。 少し冷静に考えてみる。この場合、上司の意図は2通りあるだろう。 ひとつは、「全力を尽くすが、結果が出る保証はないです」と言った時よりも「絶対成果出します」と言った時のほうが、成果が実際に上がると、上司が考えている場合。 ふたつ目は、上司が猜疑心の固まりになっており、「絶対成果出します」と言わせないと気がすまない場合だ。 まずひとつ目の話について、彼に振ってみた。 「「絶対成果出します」と言ったほう

    「全力を尽くしますが、成果は保証できません」と言ったら、怒られた。
    ma7e
    ma7e 2016/04/18
  • 「ノー残業会社」への道のり

    ある会社で対立があった。内容は、「残業を減らす」というものだった。 「今月から、残業を減らす活動を行います。1日の残業時間は2時間以内にとどめていただき、月の残業時間も25時間以内にして下さい。」 と総務部長が言う。 社員たちは突然の通知に困惑の表情を浮かべた。 ……そんなこと、できるのか? 今の業務量で、残業をやめるとお客さんに迷惑がかかるのでは……? ……仕事が多すぎて、終わらないんですけど。 部長が言う。 「ご協力、お願いします。」 そこで一人の人物が手をあげた。そこそこできる、中堅のYさんだ。 「部長、今の業務量だと、先ほどの目標値をクリアするのはかなり難しいかと思いますが、何か施策でもあるのですか?」 おおお、Yさん、よくぞ言ってくれた。そうだよ、そうだよ、と、皆こころの中で思う。 「勿論だ。一番有効な方法は電源をきることだ。だから、午後8時になったら、うちの会社はすべての電源を

    「ノー残業会社」への道のり
  • なぜ会社はダメな管理職を「降格」しないのか。

    一般的にリーダーをヒラ社員に戻したり、部長を課長にしたりする「降格」が行われている会社は少ない。 降格することが人のプライドを傷つけたり、ヤル気を損なわせたりすることを経営者が危惧するからだ。 しかし、中にはこれをうまく使っている会社もある。 あるテクノロジー企業では「降格」を人事制度の一種として普通に用いており、社員からも普通に受け止められている。 なぜ彼らは降格をうまく使うことができているのか。 その会社の経営者は30代半ばである大手企業から独立し、起業したやり手だ。 彼は独立する前、大手企業で働いている時、常にこう思っていたという。 「有能な管理職が少ない、なぜ、あれほど多くの無能な上司が上に立っているのか?上が入れ替われば、もっと事業はうまくいくのに」 彼は社内で「できる」とされる役員に、この質問をぶつけたという。するとこんな答えが返ってきた。 「うちは年功序列だからな。必ずしも

    なぜ会社はダメな管理職を「降格」しないのか。
  • 「つまらない仕事」をあえて狙って継続しましたよ、という営業の話。

    知人に、いわゆる「できる営業」がいる。彼は3年連続でトップクラスの成果をあげ、何度も社内表彰を受けているほどだ。 なぜ彼はそれほどの成果をあげることができるのか。 彼は、秘訣を聞かれるといつもこのように謙遜する。 「いや、私はそんなに機転のきく方でもないし、学歴もいいわけじゃないのでね…まともに社内で競争しても、多分出世できなかったと思うんです。」 そこで彼は工夫をした。 「なので、私は敢えて「頭のいい人達がやらないこと」をやろうと思いましてね。……いや、たいしたことじゃあないですよ。単純です。「つまらない仕事」をあえて狙って継続する、ってだけなんです。」 だが、つまらない仕事とはなんだろう? 「昔、何かので「営業は手紙を書け」というのを見ましてね、こんなすごい人がいたんだ、と思ってそれをやってみたんです。 確かにみんな、手書きの手紙なら結構読んでくれるんですよ。DMやメールはすぐに捨て

    「つまらない仕事」をあえて狙って継続しましたよ、という営業の話。
    ma7e
    ma7e 2016/03/04
  • 彼が「儲かるかどうか」という軸で商売をやっていない理由。

    多くの人や事業者が「今儲かっていそうだから」という理由で新しい事業に参入する。一昔前はパッケージソフト開発、少し前まではスマホゲームwebサービス等だ。 古くは大航海時代、ゴールドラッシュなど、例を挙げればきりがない。人の行動はいつの世もあまり変わらないのだな、と思う。 個人であっても「ブログが儲かる」や「転売が儲かる」「株式投資が」「不動産投資が」といって、色々と手を出す方もいるようだが、ただ、私は「儲かりそう」という理由だけで何かに参入することには消極的な方だ。 おそらく参入の必須条件は、大義名分とやりがい、そして何よりもその人の個人的な思い入れだろう。 といっても、私もそれを知ったのはすこし前に、ある経営者の方から下の話を聞いてからだ。 その方はあるアプリの開発で財を成した方だ、だが過去2度ほど大きく負けて財産の殆どを失ったという経験者でもある。 人生の浮き沈みを知っている人の話は

    彼が「儲かるかどうか」という軸で商売をやっていない理由。