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ブックマーク / finalvent.cocolog-nifty.com (11)

  • フランスでロマの女学生が学校で拘束され強制送還された事件の意味: 極東ブログ

    海外で注目されているニュースなのに、なぜか日では取り上げられないニュースがある。軽視されているのか、なんらかの理由で無視されているのか。あるいは特段の理由はなく、単に意味を読み取るが難しいだけなのか。理由は単一ではないだろうが、そういうニュースがあればできるだけ、ブログで拾うようにしている。このところのニュースでは、フランスでロマの女学生が学校で拘束され強制送還された事件が半ば日では無視されていた。 日でまったく報道されなかったわけではない。だが、時系列を整理して、日での着目度や、何に着目した報道だったかを検討してみると興味深い。 この種類のニュースで日語で報道されることが多いのは、AFPによるものだ。今回も17日に報道があった。「15歳ロマの少女を学校行事中に拘束・送還、仏閣内に亀裂」(参照)である。 【10月17日 AFP】フランスで、ロマ民族の15歳の少女が校外での学校行事

    mad-capone
    mad-capone 2013/10/20
    何が問題か分からん。地元に帰って正規の手順を踏んでから来いよ、あほか。
  • 極東ブログ : [書評]東京奇譚集(村上春樹)

    先日「極東ブログ: [書評]回転木馬のデッド・ヒート(村上春樹)」(参照)を書いたがそういえばこれに類する他者体験聞き書き的短編小説「東京奇譚集(村上春樹)」(参照)をまだ読んでいなかったことを思い出した。以前「極東ブログ: [書評]海辺のカフカ(村上春樹)」(参照)でも書いたが、私は長いこと村上春樹の小説を読めない時期があった。それ以前はほとんどコンプリートと言えるようなファンでもあったのに。 「東京奇譚集(村上春樹)」だが文章がこなれていて軽く読める。それでいてかなり深みと意匠があり、円熟した作家の作品だととりあえず言える。少し留保がつくのは意匠が強すぎて実験的というのは作品のブレを感じる部分もあるからだ。 古典作品もよいにはよいのだが、自分の感性にあった同時代の小説家や歌手がもてるというのはちょっとしたあるいはけっこうな幸せの一つだと、書を舐めるように読みながら思ったし、いくどか中

  • イタリア総選挙、雑感: 極東ブログ

    イタリア総選挙でベルルスコーニが帰ってきた。マジかよ。というあたりで、イタリアという国はよくわからないし、よくわかんなくてもイタリアはイタリアなんじゃないか。問題解決は、ようするにG8から抜ければいいだけじゃないか。と不謹慎なことを思いつつ、この話題はどう扱っていいのかわからないなと思ってもいたのだが、今朝の朝日新聞と日経新聞が社説で扱っていた。両紙ともによほど社説のネタに事欠いていたのかと思ったが、一読して不可解。だらっとした話になるけど、朝日新聞社説”イタリア総選挙―政治こそ新陳代謝がいる”(参照)は実に要領を得なかった。というか、肝心なところイタリアの政局がどうなるのかが皆目わからない。締めはこう。 自民党政権の耐用年数は過ぎたと言われて久しい。なのに、なかなか政治の刷新が起こらない。閉塞(へいそく)感を打破するのに必要と思えば、有権者はすかさず政権を交代させる。そんな政治が、ちょっ

  • マケドニアのこと: 極東ブログ

    もう15年以上も前になるが北部ギリシアを旅行し、サロニカ(テサロニキ)から40キロほどのペラ遺跡を見に行ったことがある。 ペラはマケドニア王国の首都でアレキサンダー大王の故地だ。サロニカを拠点とした小旅行では、カナダ人4人と私とガイドの矍鑠としたギリシア人のインテリお婆さんの6人だった。私は彼女から戦前の話も伺えて面白かったし、交渉力の強い彼女のおかげで発掘中の遺跡なども間近で見ることができた。 ギリシア内の古代マケドニア遺跡をいろいろ見て回り、私は、なるほどこの文化はアテネなどの古典ギリシア的な世界とは随分違うものだと思ったし、墓制が異なるというのはそもそも文化が違うのだろう、いわゆるヘレニズムというのは西洋の誤解かもしれないと思ったものだった。 ちなみに、ヘレニズムのヘレはギリシアを意味する。というか、英語Greeceというのは俗称で、正式にはHellenic Republicという

  • オムレツと小麦粉についての悩ましい問題: 極東ブログ

    「悩ましい問題」って表現は日語じゃないよなと思いつつ、なんとなくこの手のボケ話題には向きそうな表現なので採用。というわけで、オムレツと小麦粉ついての悩ましい問題だ。つまり、オムレツに小麦を入れるか?ということ。入れるわけねーじゃん、とか脊髄反射でツッコミすんなよ、ネタがなくなるからさ。 まずオムレツとは何か?だが、これが非常にうざい。ウィキペディアの記事とか読むとうでうで書いてあるんだけど、けっこうどうでもいいかなと。どうでもいいの決定版がその写真で、「うーむ、お母さんの手作りか」と思いきや英語版にも載っている。これってオムレツのグローバルスタンダードってやつですかい。 で、オムレツっていうのの日人のイメージはあれでしょ。というわけで、ユーチューブ的にはこんな感じ(参照)。難しいこと言う人がいるけど、こんなんがスタンダードでは。 それはそれとして、問題は、オムレツと小麦粉ついての悩まし

  • [書評]回転木馬のデッド・ヒート(村上春樹): 極東ブログ

    最近なんとなく村上春樹の短編「プールサイド」と「雨やどり」を思い返すことがあり、たまたま買い物先の屋でこれを収録する短編集の文庫「回転木馬のデッド・ヒート」(参照)を見かけ、何の気なしに買って読み直した。面白かったといえば面白かった。技巧的ではあるけど春樹さん(なぜか春樹さん)のこのころの感性は若いなというのと、その後の作品に繋がる部分もいろいろ思った。この短編集は彼の短編集のなかでは最高傑作と言えるかどうかよくわからない。が、再読して「プールサイド」と「雨やどり」は自分の人生観を結局大きく変えていたなというのを確認した。 私はこの短編集の作品を講談社のミニ雑誌IN・POCKETに連載中から読んでいた。単行化されても読んだ。最初の文庫でも読んだ。今回で何回目になるだろうか。今ウィキペディアを見ると2004年改訂とある。この文庫版に改訂部分があるのだろうか。わからなかった。 IN・POC

  • グルーバル・メタボリックシンドロームの時代: 極東ブログ

    昨日の産経新聞社説”メタボ健診 世界をリードする先例に”(参照)を当初さらっと読んだときはそれほど気にも留めていなかった。だが、これは今後の世界の動向を考えるうえでとても重要なことになるかもしれないと気になりだした。 生活習慣病につながるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)予防の概念を取り入れた厚生労働省の特定健診・特定保健指導が4月1日から始まる。40歳から74歳までの男女5600万人を対象に、企業の健康保険組合など医療保険者に実施を義務付け、受診率などで目標に達しなければペナルティーを科す。 メタボリックシンドローム予防は健康に寄与するだろうと思われるが、問題はむしろこの「ペナルティー」、つまり罰則にある。さらっと同社説を読んだかぎりでは、罰則の対象は、企業健康保険組合や医療保険者であり、基準は受診率だ。しかし根幹にある問題はメタボリックシンドロームであることから、罰則対象は診断

  • シーア派内抗争が深まるイラク情勢: 極東ブログ

    イラク情勢が大きな曲がり角に達しているようだ。備忘もかねて簡単に記しておきたい。 話はやや込み入っている。まず、日語で読める報道からアウトラインを描いてみよう。今日付の朝日新聞”イラク「6日戦争」で治安懸念 撤退シナリオに影響も”(参照)が取りあえずスキーマティックに事態を伝えている。 イラクのマリキ首相が率いる治安部隊と、イスラム教シーア派の民兵組織マフディ軍との戦闘は、3月25日に始まって以降、イラク全土で400人ともいわれる死者を出した。「6日戦争」とも呼ばれる今回の戦闘は収束に向かいつつあるが、改善傾向にあるとされてきたイラクの治安のもろさを見せつけた。米英軍の格撤退シナリオにも影響を与える可能性がある。 イラク情勢というと日のジャーナリズムではつい対米軍の構図を描きがちで、朝日新聞の記事ではつい米英軍を焦点に置いてしまっている。だが、対立の焦点は、イラク政府軍対シーア派民兵

  • 短編小説 2008年のダライ・ラマ6世: 極東ブログ

    短編小説 2008年のダライ・ラマ6世 きのうマックでリナと話していて、「ねえ、アリサ。チベット弾圧ってひどいよね」と言われた。わたし、世界史は好きだけど、そういうことはよくわかんないと答えた。リナはいろいろネットで仕入れた話をしてくれた。そのせいで夢にダライ・ラマが出てきたんだと思う。 彼、瀬戸康史みたいな感じでけっこう美形だった。だれ?きみ?ってきいて、「いちおう、ダライ・ラマなんだけど」って彼が答えたときはびっくりした。まさかね。服装はそれっぽいけど髪長いし。 「ダライ・ラマってさ、十条駅前とかにいそうなオッサンっぽい人じゃないの? それとも若いときはこんな感じ?」 「いまのダライ・ラマは14世で、ぼくは6世」 「ひいお爺さんのそのまたひいお爺さんくらい?」 「ダライ・ラマって結婚しないし、子どももいないんだ」 「童貞はガチ」 「ぼくの場合ちょっと違うんだけど、輪廻転生って知っている

  • 日銀総裁人事問題雑感: 極東ブログ

    読売新聞を除いて今朝の新聞各紙は日銀総裁人事問題で、どちらかといえば民主党の対応を批判しているように思えた(読売新聞は8日付け「日銀総裁人事 「財金分離」は理由にならない」で触れている)。例えば、朝日新聞社説”日銀総裁人事 腑に落ちぬ不同意の理由”(参照)では、次のように民主党を批判している。 注目の日銀行総裁人事で、民主党は政府が提案した武藤敏郎副総裁の昇格に同意しないことを決めた。 他の野党も不同意の方針なので、きょうの参院会議で人事案は否決される見通しだ。福井俊彦総裁の任期切れが19日に迫っている。なのに政府は後任を決められない。なんとも異例の事態を迎えることになる。 私たちは民主党に対し、大局的な見地からこの人事を慎重に検討するよう求めた。きのう武藤氏らが国会で所信を述べてから時を置かず、不同意を決めたのは残念というよりない。 一応次のように民主党への配慮はあるものの、朝日新聞

  • リヒテンシュタインについてのつまらない話: 極東ブログ

    リヒテンシュタイン関連で日にも愉快な話題が出てきそうな感じもするし、とするとあのあたりから出てきそうかなという察しもすでにあるのかもしれないが、それはまた次の物語である。というわけで備忘を兼ねてベタなリヒテンシュタインについてのつまらない話でも。 リヒテンシュタインといえば、アンディ・ウォーホールらとともにポップ・アートの代表的な画家だというべたなギャグかましてしまいそうになるが、ついユダヤ人名が連想される。が、リヒテンシュタイン侯国とは直接関係なさそうだ。 リヒテンシュタイン侯国(Furstentum Liechtenstein)は、スイスとオーストリアに囲まれた小国である。人口3万4千人。領土は160km2。ちなみに八王子市の人口が56万7千人、面積が186km2なので、八王子の人口が10分の一以下に減少して独立すると同じようなものができる。たぶん。ちなみにウィキペディアには書いてな

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