秋も深まり、高い山では紅葉が始まろうとしている。夕暮れ時のひつじ雲。今年度ももう後半になった。空を見上げながら、人生の残り時間を思う。 『山月記』を書いた中島敦は「人生は何事をもなさぬにはあまりに長いが、何事かをなすにはあまりに短い」という言葉を残したというが、ひとことで何事をなすと言ってもさまざまだ。仕事で業績をなすこと、子どもを育て養うこと、創作や学術の世界で書籍や詩集や論文をなすこと、芸事やスポーツの世界で活躍すること、等々。今のネットでは過小評価されがちだが、地域や親族に対して何事かをなすことも、私には何事かの範疇と思える。挙げればきりがない。 で、人生の後半にさしかかった私があのひつじ雲を見上げる時、ああ、何事につけても時間が足りない、という気持ちを禁じえない。焦燥感にとらわれるほどではないけれど、一日24時間では足りないなとよく思う。 朝は早く起きて座学をするかスプラトゥーン3